2019 World Business Conference2019国際平和のための世界経済人会議各セッション内容について(1日目:10月23日)
開会式 挨拶 湯﨑英彦 広島県知事
基調講演 ティルマン・ラフ 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)共同創設者
スペシャル・セッション
利他的精神を基本に,持続可能な社会を作ることを目指す新たな経済指標「Positive Economy Index」を参考にしながら,現代社会における平和の基礎的な条件とその指標化について議論した。
セッション1 「文化交流による平和構築」
様々な文化交流プログラムの平和貢献に関する有効性と課題の両面を議論するとともに,事業として相互理解や文化交流に取り組む企業の努力も紹介した。
【主な意見】 ・文化活動は,様々な側面で,敵対する人々をつなぐ大きな役割を果たしている。
・自国の文化を他国に分かりやすく伝える努力や文化の違いを受け入れることが重要。
「SDGsビジネスセレクトブック」完成発表会
県内でのSDGsの認知度向上を図り,広島県内の企業・団体によるSDGsビジネスの魅力的な取組を県内外,国内外に発信するため,県内の大学生に依頼して事例集を制作し,その完成発表を行った。
【発表者】株式会社エネルギア・コミュニケーションズ,株式会社虎屋本舗, 株式会社マエダハウジング,株式会社ラックス
セレクトブック掲載 29企業・団体,協力大学生 6大学・16名
セッション2 「情報空間の安全保障によるガバナンスの保持」
国家ガバナンスとりわけ自由で民主的な社会の持続可能な存続のために,マスメディア,ネットメディアその他関連業界がなしうる連携について議論した。
【主な意見】 ・政治・経済面からのサイバー・セキュリティが大変重要。ダークサイトの存在もあり,対策面からの課題が急務。
・フェイクニュースを検証する力や情報空間における一人一人の武器,すなわち,知識を有することが必要。
セッション3「アジアにおける防災・緊急支援・国際保健による平和貢献」
人道支援・災害救助活動や国際保健の分野での官民協力のあり方,防災・減災のための気象・海洋等自然データの収集機能を付加した都市インフラの輸出,国際保健における協力など,貢献の余地が大きい分野での日本のリーダーシップの在り方などについて議論した。
【主な意見】 ・防災・減災はすべての人に重要なことであり,日本の貢献が期待されている。
・災害の発生と貧困層には一定程度の相関関係がみられる。
SDGsビジネスコンテスト「広島ピース・スタートアップ・アワード」
企業によるSDGsビジネスの推進を活性化することを目的に,広島を基点としたSDGsビジネスの具体的な取組の創出を図るため,SDGsビジネスコンテスト「広島ピース・スタートアップ・アワード」を開催した。
【結果】 最優秀賞:株式会社ラックス 「アジアダイバーシティ-SETOUCHI‐広島をアジアを代表する国際都市へ‐」
奨励賞 :アオイ化学工業株式会社 株式会社エネルギア・コミュニケーションズ 尾道OMOTENASHI株式会社 一般社団法人とびしま柑橘倶楽部 一般社団法人福山グローバルパートナーシップ協会 株式会社マエダハウジング
ユースカンファレンス~若者から平和へのアプローチ~
未来を担う若者たちが,平和の実現に向けて,理想を現実にするための方策について自身の体験談を基に考え,議論し,提言書が知事に手交された。
【提言の概要】 ・来年2020年もユースセッションの時間を設けてほしい。
・今回は,若者枠で招いていただいたが,本来は,若者 であるからという理由でここに立つべきではない。
・プロフェッショナルとして,肩書きに頼ることなく,実績 を持って,この場に帰ってきたい。
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