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国際平和拠点ひろしま

原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)

   

   

   

    

2020年8月6日、広島平和記念公園で「原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」が行われた。今年は広島・長崎への原爆投下から75年という節目の年であり、「75年は草木も生えぬ」と言われたまさにその年にあたるが、例年とは様相が大きく異なっていた。

      

      

 その原因は言うまでもなく新型コロナウイルスである。感染予防の観点から、公園には入場制限がかけられ、式典参列者も例年の1割程度にあたる880人の招待者のみと大幅に規模が縮小された。席と席の間は2メートル近く離され、入場時には検温・消毒も行われる。さらに会場には大型モニターが設置され、コロナ禍によって来広が叶わなかった各国首脳や被爆者たちのビデオメッセージが流された。公園周辺にはロープが張られ、会場に入れなかった市民が周囲を取り囲むという一種異様な状況で今年の式典はスタートした。

     

    

     

     

まず、松井一實広島市長と遺族代表がこの1年間で死亡が確認された4,943名の被爆者の名前が書かれた名簿を、原爆死没者慰霊碑に奉納した。山田春男広島市議会議長の式辞の後には献花が行われた。献花の際には誰もが白いマスクを着けていた。

 8時15分、長いサイレンの音と共に「平和の鐘」が鳴らされ、1分間の黙祷が行われた。空は曇り、蒸し暑い空気がまとわりつく。今が盛りの蝉の声は例年と変わらず響き渡った。

     

      

    

    

参列者のスピーチも、新型コロナウイルスを踏まえた内容が多かった。松井市長は「平和宣言」の中で、ウイルスに対しても核兵器の脅威に対しても、各国が“連帯”して立ち向かわなければならないことを訴えた。そして政府に対して核兵器禁止条約への署名・批准と、被爆者を支援する「黒い雨降雨地域」拡大に向けた政治判断を要求した。

     

     

    

     

広島在住の小学生2人による「平和への誓い」も、コロナによって当たり前だと思っていた日常が当たり前ではないことに気付かされたと話し、「私たちの未来に核兵器は必要ありません」と力強く言い切った。

      

     

     

     

安倍晋三首相は非核三原則を堅持しつつ、立場の異なる国々の橋渡し役を務めることを約束した。湯崎英彦広島県知事は核兵器廃絶をめぐる昨今の厳しい現実に言及し、改めて核兵器は「物理的に廃絶するしかない」ことを力説した。参列予定だったグテーレス国連事務総長のビデオメッセージも流された。

     

      

     

     

式典の最後は「ひろしま 平和の歌」で締められたが、こちらも例年なら数百人の市民合唱団の歌声が聴かれたところだが、今年は被爆ピアノの演奏をバックに高校生3人が歌うという形態で披露された。平和宣言後の放鳩も中止となった。

コロナ禍ということで例年とは異なる内容で行われた、被爆75年目の平和式典。忘れがたい年の8月6日は、各自がそれぞれの場所で平和に想いを馳せる一日となった。

      

    

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