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国際平和拠点ひろしま

Protest(2019.5.26)米国による核実験に対する抗議文(2019.5.26)

抗 議 文

 貴国が,本年2月に,ネバダ州で臨界前核実験を実施したことが明らかになった。人類史上最初の原子爆弾による破壊を経験した広島県民を代表して,ここに厳重に抗議します。


 今月開催されたNPT運用検討会議第3回準備委員会において,停滞している核軍縮を実際に進めるための方策として「核軍縮のための環境づくり(CEND)」の推進を貴国が示したことで,世界中が今後の核軍縮への取組に注目している中,臨界前核実験を実施していたとの今回の報は,核兵器廃絶を望む世界の人々に一層の落胆と不信感を与え,核兵器廃絶を強く願う広島県民の願いを踏みにじるものであり,誠に遺憾です。


 貴国においては,核兵器の廃絶を願う国際世論,そして広島県民の強い思いを真摯に受け止め,今後,一切の核実験を中止するとともに,核兵器廃絶に向け,核兵器国に課せられたNPT上の核軍縮義務を遵守し,全力を挙げて取り組まれるよう,強く求めます。


 併せて,貴台には,核兵器による徹底した破壊の現実を深く理解していただくため,被爆地広島を訪問していただくことを強く求めます。核兵器の使用がもたらすのは,悲惨な「現実」であり,被爆者の苦悩は今なお続いていることを理解していただけるはずです。


2019年5月26日


アメリカ合衆国大統領
ドナルド・J・トランプ閣下

日本国 広島県知事 湯崎英彦

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