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国際平和拠点ひろしま

Protest(2022.4.13)米国による核実験に対する抗議文(2022.4.13)

抗 議 文

 貴国が,昨年6月と9月に,ネバダ州で臨界前核実験を実施したとの報に接しました。人類史上最初の原子爆弾による破壊を経験した広島県民を代表して,ここに厳重に抗議します。

 

 貴台におかれましては,就任直後に,新戦略兵器削減条約(新START)の延長合意を達成し,核軍縮に熱心に取り組まれており,また,昨年1月には,長年にわたる被爆者の皆さまなどの働きかけによって,核兵器の開発から保有まで一切を禁じる核兵器禁止条約が発効し,「核兵器のない平和な世界」の実現に向けて,大きな一歩を踏み出していたところです。

 しかし,今年に入って,ロシアは,ウクライナへ侵略する中で,核兵器の使用を示唆し,世界中の人々に大きな不安と恐怖を与えるとともに,核兵器廃絶に向けた,かつてないほど厳しい事態を生み出しています。

 

 こうした中,貴国が臨界前核実験を実施していたとの今回の報は,核兵器廃絶を強く願う世界中の人々に大きな落胆を与えるものであり,誠に遺憾です。

 

 貴国においては,核兵器禁止条約に込められた核兵器の廃絶を願う国際世論を受け止めるとともに,長年にわたり,被爆者が粘り強く訴えてきた核兵器の非人道性を十分に認識し,今後,一切の核実験を中止するとともに,核兵器廃絶に向け,核兵器国に課せられたNPT上の核軍縮義務を遵守し,全力を挙げて取り組まれるよう,強く求めます。

 

 併せて,貴台には,核兵器による徹底した破壊の現実を深く理解していただくため,被爆地広島を訪問していただくことを強く求めます。核兵器の使用がもたらすのは,悲惨な「現実」であり,被爆者の苦悩は今なお続いていることを理解していただけるはずです。

 

2022年4月13日


アメリカ合衆国大統領
ジョー・バイデン閣下

日本国 広島県知事 湯﨑英彦

 

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核兵器廃絶に関する取組

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