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国際平和拠点ひろしま

Leaning from Hiroshima’s Reconstruction Experience: Reborn from the Ashes vol1III 本書の構成

以上のような問題意識のもと,本書はI部「戦争と破壊」の第1章「近代化の中の広島」で戦前の広島の街の形成をたどり,第2章「戦争と広島,原爆投下の衝撃」で広島の何が戦争で失われ,原爆で破壊されたのかを分析する。

II部「都市の復興」の第3章「復興計画」では,政府による戦災復興計画と被爆都市・広島の復興計画を振り返る。第4章「広島平和記念都市建設法」では,特別立法により制定された同法により,他の一般戦災都市より手厚い国の支援の元で実施された復興事業について取り上げ,第5章「再開発をめぐる諸問題」では,復興現場で生じた地域社会固有の課題や,広島の復興独自の特徴についてさぐる。

III部「復興する広島と市民の暮らし」の第6章「産業経済の再建」では,広島の経済の復興ぶりを戦後から高度成長期まで振り返る。第7章「保健・医療の充実と被爆者支援」では,広島の保健医療体制の整備と,被爆地の大きな課題として残った被爆者の医療支援について検証する。第8章「メディアと復興」では,市民生活の復興の素顔や復興途上の市民が直面した問題などを,メディアの報道を通じて描く。

IV部「新しいアイデンティティーを求めて」の第9章「平和を模索する都市」では,「平和」をシンボルとする今日の広島のアイデンティティーがどのように形成されてきたのかを,平和行政,平和運動,平和教育,そして被爆者を通じて考察する。

このほか,各章に分かりやすいテーマのコラムを掲載した。執筆者は各テーマに精通した研究者や実務家,ジャーナリストなど,広島県内在住の専門家である。


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