こちらは、2023年10月30日(月)~11月5日(日)に、イギリス・フランスに派遣された「若者たちのピース・キャラバン」参加者による帰国報告書の紹介ページです。
報告書には、現地での活動を通じて実感したことや、今後の意気込みなどが述べられています。
越智 歩(おち あゆむ)さん
同志社大学 4年
このプログラムでは、主に大使館への訪問、教育的意義の高い施設の見学、地球規模課題を議論するイベントの開催を行った。それぞれの活動から大きな学びがあり、私の今後の活動につながる経験となった。
まず、大使館への訪問について。在英国日本国大使館と在フランス日本国大使館にて公使らから講義を受け、質疑応答の機会を得た。特に大きな学びを得たのは、在英国大使館での「世界を見ることの大切さ」というお話からである。私たちは複雑な世界情勢の中で、理想と現実が折り合うことが難しい問題を抱えている。しかし、若者は特に自らの理想を育むべきである。そのためには、世界に出て知見を広げなければならない。私は、このプログラムを通して「世界を見る」経験をさせていただいた。今後、さらに多様な価値観と出会い、自らの理想を育てなければならないと感じた。
次に、教育的意義の高い施設の見学について。本事業では様々な施設を見学し、戦争・歴史・芸術等、幅広い観点から教養を高めることができた。特に、英国の帝国戦争博物館での見学では、自らが背負うべき責任について考えを深めた。展示資料の説明文として‘Pain of survival’「生き延びることの痛み」という言葉が掲げられていた。私は、次のように解釈する。私たちは、戦争等から生き延びた生存者やその子孫である。それゆえ、生きているものとして戦争等の負の記憶を後世に伝えていかなければならない。この責任とそれに追随する痛みを再び自認することができた。
最後に、対話イベントについて。イギリスとフランスにおいて、両国の青年と地球規模課題について議論した。背景文化が異なる人に自分の考えを訴えるためには、数値や論理性の活用と、相手の文化を受容する態度が必要だと感じた。私は、新たな環境教育の必要性を訴えるためにUNESCOのデータを提示した。数値を用いて、背景の異なる人にも説得力のある意見を示そうとした。一方で、数値や論理性を理解したり、それに納得を示す過程は、個人の背景文化を基盤として推し進められる。例えば、私は自然を慈しむ文化を背景に持つので、示した数値が説得的に思えるのかもしれない。つまり、共通言語としての数値や論理性と、それぞれが有する文化の個別性の両方によって人は理解を育むのだと感じた。この気づきを今後の活動につなげたい。
私は、修士課程に進学して、環境教育における感情についての研究を続けるつもりである。これは「国を超えて、質の良い環境教育プログラムを作成、実践する」という目標に向けた進路である。まず、修士課程では「効果的な環境教育プログラム」を感情に注目して研究する。その研究成果を修士論文としてまとめ、日本環境教育学会の学会誌等に投稿するつもりである。研究を続けると共に、本事業のような国際プログラムに参加し、新しい、質の高い環境教育プログラムの必要性を世界に向けて訴える活動を行いたい。
修士課程修了後には、教育に携わる行政において、実際に環境教育プログラムを作成、実践する業務に取り組みたい。
この目標を達成するうえで、文化背景の異なる相手と議論を行うこともあるだろう。その時には今回の気づきを活かし、環境問題の解決の一助となる取り組みをさらに発展させたい。
神里 晏朱(かみさと あんじゅ)さん
立教大学 4年
イギリスとフランスを訪れた8日間、私は間違いなく生涯忘れることのない学びと経験を得ることができた。今後の人生において、これまで注力してきた食品ロス問題への取組をどう継続していくか、そして平和への思いをいかに形にしていくのか、道筋を描くことができた。その道筋を描くにあたって、本プログラムを通して、大きく分けて2つの学びを得た。
第一に、地球規模課題の解決に際しては「インパクト」よりも「継続力」が大事であるということである。私はこれまで食品ロス問題に危機感を抱き取組をしてきたが、活動の成果を肌で感じることができずに、頭を悩ませていた。しかし、英仏での対話イベントに参加することで、現地の若者から各国の先進的な取組を学び、街中のスーパーでは賞味期限間近の食品を寄付する市民参加型の仕組み(写真1参照)を目の当たりにする事ができた。それまで社会的インパクトの大きさばかりに囚われていた私は、気軽に簡単に無料で始められる取組こそ、いつしか社会に大きな変化をもたらすに違いないと確信した。目先の成果に固執するのではなく、例え小さな事でもより多くの人を巻き込んで、大きなエネルギーへと変えていく。今後の活動におけるヒントを得る事ができた。
次に、平和は「願う」ものではなく「創る」ものであるという事を学んだ。イギリスにある帝国戦争博物館を訪れた際、私は小学生くらいの子供たちが、何やら同級生が持つスマホに語りかけている姿に目が留まった。周囲を見てみると、3人1組の子どもが、ディレクター・カメラマン・レポーターの3役に分かれ、それぞれが選んだ展示物の紹介と感想を述べている事が分かった。私にとって、その様子は先進的な平和教育のように思えた。私が小学生の時は、映像を視聴したり、資料館を訪れたりするだけで、意見を発信・交換する機会はなかった。しかし、「平和」について考える機会が多くある今、過去の歴史を学んだ上で、自分自身が未来の平和を創る当事者として何ができるのかを考える必要性が高まっているのではないか。今後、多くの人に対して、平和について「知る」のではなく「考える」機会を提供できるような存在になりたいと強く思った。
帰国した今、プログラムで得た学びを振り返ると、私は他の参加者や現地の若者から、新しい知見や考え、そして刺激をもっぱら受けてばかりあったと感じている。これからは、今回得た学びを成長の糧とし、私自身も若者世代に良い影響を与えられるような存在となり、G7広島サミットのレガシーを継承していきたい。
黒瀬 陽音(くろせ はるね)さん
広島県立広島叡智学園高等学校 2年
私は10月29日から11月5日の期間、イギリスおよびフランスへの派遣コースの参加者として現地の若者との交流や日本大使館を含むさまざまな施設の視察を行った。本プログラムの参加を通じて、日本と各国の地 球規模課題の現状について理解し、現地の若者と、それらの課題解決に向けて私たちができることは何か話し合うことができた。また、地球規模課題解決のためには、話し合うだけではなく、実際に行動に移すことが重要であるということを対話イベントでの現地の若者との交流を通じて再認識した。
現地での対話イベントでは、人権をテーマにスピーチを行った。自分の活動について紹介しながら、自己を受け入れ尊重することの大切さを伝えた。イギリスの参加者の中には、イギリスに留学にきている大学生もおり、新しい環境の中で自分を見失わずに適応していくには、自己のアイ デンティティを確立することがとても重要であるという話を聞くことができた。併せて、人権というテーマは、政治や教育、労働(働く人の権利)、LGBT や男女平等に関する課題など幅広い分野と接点があるため、イベント後の交流会では日本のLGBTの方への差別問題や、労働者の権利についても話し合った。特にフランスの対話イベントでは、人権は全ての人が持っており、平等に尊重されるべきものであるのにも関わらず、なぜ外見や社会的地位などで差別されることがあるのかという問いについて、日本の現状を現地の参加者に共有しながら考えた。日本人の協調性や遠慮を美徳とする考え方、固定観念を気にする意識などが差別に拍車をかけているのではないかという現地の若者の意見には、今まで考えたことがなかったため、衝撃を受けた。
また、スピーチでは、平和と人権の繋がりについても説明した。ヒロシマとナガサキに投下された原子爆弾は戦争を終わらせるためだったという見方を踏まえながらも、人権を尊重することが平和の基礎であり、多くの人の日常を奪う戦争や核兵器の使用は最大の人権侵害であるということを主張した。加えて、フランスでの対話イベント後の交流会では、日本と各国の平和学習の違いについて話し合うことができた。私が広島で受けてきた平和教育は、原爆の被害や影響、その後の復興に重点をおいていた。一方、フランスでは、アメリカと日本の対立について軍事史をもとに多角的に学んでいくということを知った。ヒロシマとナガサキの原爆の被害から核兵器のない平和な世界を語ることももちろん大切だが、核軍縮を促進するためには、なぜ原爆を落とさなければいけなかったのか学び、原爆を多様な視点から捉えることが大切なのではないかと感じた。
本プログラムは、地球規模課題解決に向けて高校生の「私」ができることは何か考える良い機会となった。日本からの他の派遣者や各国の参加者が実際に行っていたプロジェクトは、その人の興味や経験に強く結びついており、日本や各国の課題を自分ごととして捉えているからこそ多くの人を魅了し、関心を持ってもらえているのだと感じた。また、高校生の時に始めたプロジェクトを大学生になってもずっと続けている参加者もおり、自分のプロジェクトに誇りを持って語っている姿に感銘を受けた。私も、自分の「好き」を活かして、人を笑顔にできる人になりたいと強く思った。将来、私は科学と音楽を学び、地球規模課題を科学技術の適切な活用によって解決するとともに、音楽で人を笑顔にできる人になりたいと考えている。そのために、まずは多くのことに興味を持ち、学び「続ける」姿勢を大切にしたい。
中本 結子(なかもと ゆいこ)さん
慶應義塾大学 3年
広島県出身で大叔父と曽祖父母を原爆で亡くした私にとって、平和の実現は幼い頃から課題の一つだった。米国現地中学校在籍時には、中高生向けに子供の被爆体験について講演会を企画、実現し、高校2年時の英国短期留学では現地の小学生向けに折り鶴から平和について考えるワークショップを行ってきた。草の根的に海外で活動をする中、英語が使え広島にルーツを持つ私ならではの方法で、差別や格差無く一人一人が心穏やかに暮らす広義の”平和”の実現に貢献していきたいと強く思い、その実現の一歩としたいと本派遣に参加した。
英国大使館訪問では、公使の理想と現実の一方だけでは何も成し遂げられないので、理想を持ちつつ現実とバランスを取ることが必要だという発言が印象的だった。また文化外交やソフトパワーの重要性とその数値化の難しさについてもお話を伺え、副専攻とし将来も関わりたいと考えている分野の外交の現場での実情を知ることができ刺激を受け、対話イベントでのスピーチにも反映させることができた。
対話イベントでは、英仏の学生たちの傾向の違いが印象に残った。尤もイギリス代表の学生の殆どが他国からの留学生だったが、英語圏で学び英語で思考するという点では一定の共通した価値観があると考える。中学生時代を米国で過ごす中で英語圏の考え方には親しんできたため、英国代表の発言は予想の範囲内であったり、同意できるものが多かった。一方フランスでは、日本や英国の学生は身近で地道な活動や感情面にフォーカスしていたのに対し、フランスの学生はデモや不買運動など強い行為を持って体制を動かそうとする案が多く、切り口が異なった。当たり前ではあるが、地理的に近くとも考え方は国や地域、個人によって異なるということに改めて気付かされた。多様性は受け入れている、知っている”つもり”ではなく、常に開いた姿勢で今後も様々な人と意見交換をし続ける必要性があると強く感じた。
本派遣での1番の財産は、対話イベントでの英仏学生や他の派遣者との出会いだ。特に移動時間で他の派遣者らとじっくりと平和観やそれぞれの活動について話すことができた時間は、得難いものだと感じている。普段大学の同級生とは平和や政治、環境問題や男女格差などの地球規模課題について全く話す機会がない中、全員が熱意を持って少しでもいい未来に貢献したいと考えていることが体感でき、今後への大きなモチベーションとなった。また英国の対話イベントで出会った一部の学生とは出会った当日に意気投合し、環境問題から女性としてのキャリア選択までなんでも議論し話し合える存在を得られたことも非常に幸運だった。このように団体としてだけでなく個人対個人の素晴らしい絆を育めることも国際交流の大きな意義だと感じた。
本派遣を中心とした最近の私の活動の目標として、中高生を中心とした若者世代のロールモデルとなることがある。以前ある広島の高校生から「勉強したい大学は県外だが、平和活動ができなくなることが不安」という相談を受け、衝撃を受けた。確かに広島の方が核問題をはじめとする平和活動を行いやすいが、新たな価値観に触れ学びを深めることで将来的より大きなことを達成できる。広島からの核に関する活動以外にも平和に貢献できることを自ら示していきたいと強く願っている。この機会を無駄にせず最大限活かしロールモデルとしての大きな一歩となるよう、今後も若者世代に対する発信と継続的な活動を行っていきたい。
庭田 杏珠(にわた あんじゅ)さん
東京大学 4年
G7広島サミット レガシー・プロジェクト「若者たちのピース・キャラバン」英仏コースで、同世代の若者と過ごした7日間。環境、食料、人権・多様性、芸術・文化、戦争体験の記憶継承など、様々な地球規模課題の解決と、平和で持続可能な世界構築に向けてともに学びました。
◎「心」に響く伝え方—対話イベントを通して—
私は平和をテーマに、高校時代から6年間取り組んできた「記憶の解凍」についてプレゼンテーションを行いました。被爆前の日常の白黒写真を、AIによる自動色付け後、当時の資料や戦争体験者との対話でよみがえる「記憶の色」をもとに手作業でカラー化します。そのカラー化写真を通して、戦争体験者の「想い・記憶」をより伝えるために取り組んできた様々な表現(展示、映像、アプリ、書籍、楽曲など)を紹介しました。また、G7広島サミットの紹介パネルとともに、カラー化写真も展示していただきました。 “I’m speechless.”イギリスのプレゼンの後にいただいた感想から、伝えたメッセージが「心」に響いたと感じました。そして、平和教育に限らず、環境教育においても、机上の学びよりも、現地を訪れ五感で感じる学びの大切さを共感しました。イベント後に行ったインタビューで、英仏の若者たちから、核保有国であっても核廃絶や反戦を願う思いに変わりはないという生の声を伺えて心強かったです。
◎理想・現実論にとらわれない「平和」―在英・在仏日本国大使館での講義から—
英仏ともに、核保有国であり国家安全保障に核抑止力を掲げています。また、現在の世界情勢を鑑みると、核使用の脅威・不安は高まるばかりです。一方、被爆者の高齢化が進み、戦争体験の記憶風化は大きな社会課題です。2022年12月、広島で開催された国際賢人会議の有識者たちと対話する機会をいただきました。その際も言及された、国家の「安全保障」と市民の「平和」について、現状のままでは両者が乖離してしまうのではないか。そう尋ねて、公使にお応えいただいたことをもとに考え続けています。
「安全保障」と「平和」は表裏一体で、「核なき世界の実現」という理想を共有している点は評価できます。互いの国の異なる立場・環境を現実視すると、即時的な核廃絶は難しいかもしれないけれど、長期的な核抑止依存には様々なリスクがあります。そこで外交交渉で信頼関係を構築し、核使用を防ぐことが大切です。ただ、大国が「核抑止」に頼っていることに変わりはなく、「核を保有しなければ、いつか攻められるのではないか」と感じてしまう人もいるはずです。そんな中、私たち若者に求められるのは、核保有の有無、理想・現実論の議論を越えた「たった一発の核兵器で失われる尊いもの」が何か、まず心で感じてもらうことだと感じます。これは、「記憶の解凍」で大切にしてきたことです。広い意味での「抑止力」、中でも「世論の高まり」、つまり一人ひとりの関心や共感(=自分ごと化)の高まりが大事と言えるはずです。一発でも原子爆弾が使われてしまったら、議論などする余地なく、一瞬にして全てが失われてしまうこと。もし戦争が起きれば「国家」の破綻ではなく、今回英仏で出会った「〇〇さん」の日常そして命が失われることを想像できます。始まってからでは、誰も止めることができない。それが戦争の恐ろしさであることは皆が共有しているはずです。いまが「第三次世界大戦前かもしれない」。カラー化写真は、一人ひとりが想像力をはたらかせるきっかけになると感じます。
また、G7サミット、被爆から〇〇年など、大きなイベントや節目だけでなく、日常の中で考え続けることが、平和で持続可能な世界構築に必ずつながると感じます。派遣中には対話イベント以外でも、私の制作した楽曲のミュージックビデオを日本チームのメンバーが一緒に観ようと提案してくれたり、帰国後も現地での学びをどのように伝えられるか話し合ったりしています。この繋がりを大切に、これからも取り組み続けたいです 。
◎現地での視察から—帝国戦争博物館の見学を経て—
ロンドン・帝国戦争博物館(Imperial War Museum)見学では、世界の博物館を訪れる意義を感じました。広島に生まれ育った私は、広島平和記念資料館を何度も訪れ、第二次世界大戦・原爆の記憶は身近にふれていました。今回訪れるまで、第一次世界大戦、ユダヤ人のホロコースト…これらは歴史の教科書の1ページとしての記憶でした。
写真をカラー化する時に参照する図録でしか見たことのなかった当時のもの。毒ガスマスク、軍服、サーベル、洋服…貴重な展示物の数々を目にするうちに、写真の世界に入っていくようでした。戦争をしていた「人」、その命を一瞬で奪う「武器」の存在を実感する中、言語化できない恐ろしさを感じました。 ボランティアのGlenさんにお話を伺ったところ、(広島平和記念資料館を訪れた時のことを振り返り)“There is nothing to say. I mean, it is a thing that everyone should see.”(目の前の実物の戦闘機の展示を見て)“I think in their minds all of these things are just here to kill people. We have to remember that’s what they’re for.” そして、広島はとても素敵な美しい街で、食べ物が美味しかったと、嬉しそうにお話しされていたのも印象深かったです。互いの国を訪れて、知ったことを伝えあう大切さを感じました。
◎まとめ
英仏でのイベントに参加した若者の中には、これまで広島平和記念公園を訪れたことがある人もいました。しかし、被爆前は中島地区だったということは全く知られていないことがわかりました。今回の対話イベントで、カラー化写真を通して、中島地区に生まれ育った戦争体験者のメッセージを、国境を越えて共感してもらえたと思います。核なき世界の実現に向けて、世界の中の日本、そして広島に生まれ育った私の使命を、改めて強く感じました。
帰国後、11/25広島市「ヒロシマ・ピースフォーラム」公開プログラムで、約100名の参加者に「記憶の解凍」や今回のピース・キャラバンについて講演し、展示する機会もいただきました。サミット効果で国内外から平和公園・資料館を訪れる観光客が増加しています。そこで、カラー化写真パネルの展示では、急遽英訳キャプションをつけることで、海外の観光客にも伝えることができました。
資料館への入館に長蛇の列ができることが問題となっています。ぜひ、入館への待機時間を有効活用することを提案します。例えば、コロナ禍の時のようにオンライン予約あるいは整理券の配布などスムーズな入館の仕組みを整えることで、待ち時間に、資料館の北側にある被爆遺構をご覧いただく、レストハウスへ誘導し、紹介している「記憶の解凍」ARアプリを使って被爆前の街並みを五感で感じながら平和公園を歩いてもらう、などが考えられます。中島地区のことをより知ってもらうことにつながるのではないでしょうか。
実際に広島を訪れて感じたことを、帰国後それぞれに伝えてもらうことこそ、世界の「レガシー」につながると考えます。今回の教訓を活かして、国内だけでなく海外へも「記憶の解凍」を通して、戦争体験者の「想い・記憶」を伝えられるよう、これからも取り組み続けます。