11月30日(木)、参加者はヴァンゼー会議記念館を訪問しました。こちらは、1942年1月20日に15名のドイツの高官が集まり、ホロコースト計画を決定したヴァンゼー会議の開催地で、現在は、ヨーロッパにおけるユダヤ人迫害の歴史やホロコースト計画に至る経緯などを学ぶことができる博物館になっています。
参加者は当時会議に参加した高官や、会議の関連資料、ユダヤ人への差別が行われるようになった歴史などについての展示を見学しました。見学を通じて参加者は、約600万人もの尊い命が、謂れのない差別により失われた歴史的事実や、ドイツだけではなくヨーロッパ全体で迫害の風潮があったという事実に触れ、戦争や社会的な混乱により自分たちとは異なると見なした人々への差別や偏見が助長され、それによって多くの人々が犠牲になることを実感した様子でした。