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国際平和拠点ひろしま

佐々木造船株式会社

基本情報

佐々木造船株式会社

豊田郡大崎上島町木江 65-1

0846-62-0350

http://www.sasakizosen.com/indexj.html

事業内容

輸送用機器製造業

私たちはこんな会社・団体

当社は、各種の鋼製船舶を建造している造船会社です。業界の中ではニッチな小型液体貨物船の建造を得意としており、内航船・外航船のどちらでも柔軟に建造することができることから、日本国内のお客様はもちろん、世界各地の船主に製品をお届けしています。 当社の強みは船主の要望に応じて、柔軟に船型や推進システム等の設計をアレンジすることができる点であり、主力製品としては、1970年代までは内航一般貨物船、その後80年代から90年代にかけては内航油槽船、2000年代からは外航ケミカル船と推移し、現在では外航液化ガス運搬船を中心に建造を行うなど、液体貨物船を中心として順次、より高い技術が要求される高付加価値船の建造へと事業の主体をシフトしてきました。 また、常に船型開発を怠らず、新たな技術・製品を柔軟に設計に取り込み世の中に先駆ける製品を提供することで事業競争力の担保を図っており、機主帆従式帆走内航貨物船「日産丸」(日本初)、内航機関区域無人化船(日本初)、完全冷凍半加圧式LPG運搬船、省合金型二相ステンレス鋼採用の内航ケミカル船(日本初)などはこの一例です。中でも、2022年には、中小型船では日本初となるLPG二元燃料(LPG-DF)機関を搭載したLPG運搬船を建造するなど、近年においてはより一層環境負荷低減に向けて様々な技術検討・企画・開発を行っています。なお、造船業界においても、他業界と同様に環境対策が求められる時代となっていることから、当社としては、上記二元燃料LPG運搬船のように、先進的な環境対策船を他社に先駆けて建造していくことで、より一層自社の差別化を図っていきたいと考えています。

平和推進の取り組み

SDGsの目標

具体的な取組内容

船舶は、海水を船体に取り込むことでおもりとして利用しており、この船体に取り込む海水のことをバラスト水と呼んでいます。このバラスト水には海水とともにあらゆる海洋生物が含まれており、近年バラスト水の注排水に伴う各国の海洋生態系の乱れが問題となっていました。このため、2017 年には外航船舶について、バラスト水を船外に排出する前に浄化することを義務付ける条約が発行されています。 佐々木造船株式会社は、この条約発効に先駆けてバラスト水処理装置を搭載した船舶を建造するなど、環境規制の強化を新たな商機ととらえて前向きに取り組んでいます。また、2022年には中小型船で日本初となるLPG二元燃料船(従来燃料である重油の他にLPGも燃料として使用できる主機関を搭載した船舶)をクロアチア国営船主に引き渡しており、この船舶も従来船に比べ窒素酸化物や硫黄酸化物、CO2排出量を大きく低減できる先進的な船舶となっています。このように、佐々木造船では単に環境規制をクリアするだけでなく、お客様の経済的負担が最少となるよう配慮した提案を行うことで他社との差別化を図ろうとしています。

取組推進のために工夫していること(団体内での体制づくり, ステークホルダーとの連携など)

2017 年、各国沿岸部の海洋生態系の維持・保全を目的としてバラスト水管理条約が発効しました。佐々木造船株式会社では、条約発効に先駆け、 2011 年の時点で早くもバラスト水処理装置を搭載した船舶を顧客に提案し建造しています。また、様々な環境規制を解決するうえで、数ある選択肢の中から、イニシャルコスト・ランニングコストを勘案した最適な船舶を顧客に提案する姿勢が感じられ、環境規制の強化を弾みとして、将来の新たな商機を見出そうとしている姿が垣間見られます。