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国際平和拠点ひろしま

シンガーソングライターHIPPY が繋ぐ 「原爆の語り部 被爆体験者の証言の会」

広島市中区流川にある「バー スワロウテイル」オーナーである冨恵洋次郎さんが2006年に始めた、毎月6日の「原爆の語り部 被爆体験者の証言の会(証言の会)」。コロナ禍の現在はオンラインでの開催という形を取り、被爆者の証言を伝え続けています。

2017年からこの会の主催を引き継いだシンガーソングライターのH I P P Y(ヒッピー)さんにお話を伺いました。

 

 

「証言の会」は洋次郎さんが、お店に来たバックパッカーや観光客の方に広島の原爆のことを聞かれたり、心ないことを言われたりした時に、うまく説明ができなかったことがきっかけで始めたそうです。僕は店の張り紙を見て2010年に初めて参加しましたが、とてもショックを受けました。それまで学校で教わってきた原爆のことは、江戸時代や室町時代のような歴史上の出来事という感覚でした。でも、会に参加すると、身近な過去として立体的に生々しく感じられた のです。どこか他人事で終えてしまった学校行事での平和学習でしたが、生の被爆証言を通して、あの日から続く今なんだと自分ごとに捉えられ、もっと広島のことを知りたくなりました。自らの足でこの会に参加する、それだけで素敵なピースアクションだと思っています。

僕たちはあの日から続いている「今日」に生きているんですよね。

 

その後も度々参加していたのですが、2017年(平成29年)に洋次郎さんが肺がんで入院をしてしまいます。病室で洋次郎さんに「7月と8月は代わりにやってくれないか」と頼まれました。これまでも活動を応援していましたし、何か自分にできないかと思っていたので、「もちろんです!」という思いでした。

洋次郎さんは同年7月3日に亡くなってしまいますが、3日後の7月6日からは僕がこの会を引き継いで、4年目です。なんとか毎月続けることができています。

学校で教わってきた原爆と会に参加して聞いた原爆が具体的にどのように異なったので,生々しく感じられたのか追記してほしいです。

 

2020年(令和2年)3月からはYouTubeのライブ配信を使ってオンラインで開催しています。そうすると、全国の方が参加してくれるようになり、チャット機能で質問や意見も活発に交わされるようになりました。対面の時よりもオンラインの方が発言しやすいみたいですね。生放送後もアーカイブが残るのでいつでも見返せるというのもオンラインの良さです。毎回1000再生以上にはなるので、それを語っていただいた方に伝えると、とても喜んでくれます。

毎月開催する会ですが、忘れてはいけないのは、被爆体験を語っていただけることは、当たり前のことではないということです。思い出したくもない辛い体験を語ってもらうのですから。

僕の祖父も実は被爆者だったということを最近知らされました。差別や偏見もあり、隠して生きてきた方も大勢いるのだと思います。

 

 

洋次郎さんが「〜証言の会」を始めて15年が経ちました。以前から感じていたことは被爆者の高齢化により、近いうちに続けることが難しくなるだろうということです。その時に僕が語ることができるように、3年前から“伝承者”になるための研修を受けています。

僕が教わっている講師の岡田恵美子さんは被爆者であり伝承者でもある方で、岡田さんから「一人ひとりが得意分野で発信をしてほしい」という思いを聞いて、僕ができることは歌で伝えることだなと使命感を持って臨んでいます。

2020年7月には、僕の歌をベースに広島の大学生たちと一緒に「日々のハーモニー」という映像作品を制作しました。岡田さんとそのお孫さんのお話を聞き、松井広島市長や被爆3世であるカープOBの新井貴洋さんにもコメントをいただきました。洋次郎さんが10年以上積み重ねてきたことを今僕が引き継いで、活動の広がりも感じています。

今後も自分にできることを探りながら「証言の会」を続けていこうと思っていますし、少しずつでも誰かに届いてくれたら嬉しいですね。

 

 

「原爆の語り部 被爆体験者の証言の会」
今回取材したのは 2021 年(令和 3 年)2月6日。「証言の会」が始まってちょうど 15 年 目の日でした(当日の動画は上の画像をクリックするとご覧になれます)。 この日の証言者は 14 歳で被爆した切明千枝子さん。当時の記憶が鮮明で、原爆投下前の 広島の様子や当時の生活、原爆で亡くなった後輩たちの最期の姿の話を聞くうち、HIPPY さんが涙を浮かべる場面も。チャットに寄せられた意見や感想も切明さんに伝えます。 HIPPYY さんの YouTube チャンネルの登録者数は3万人以上。そのチャンネルで生配信 することで、多くの人が被爆証言に触れることができます。

●過去の動画はこちらからご覧になれます:毎月 6 日【原爆の語り部】生配信 – YouTube

●広島の大学生たちと一緒に作った映像作品「日々のハーモニー」:

 

HIPPY(ヒッピー)

1980年生まれ広島県出身。シンガーソングライターとしての活動のほか、舞台、CM、司会など幅広く活動。YouTubeチャンネルから「原爆の語り部 被爆体験者の証言の会」を月に一回生配信中。

YouTube:ひぴ動HIPPY – YouTube

HP:HIPPY Official Website (hippy-web.com)

Twitter:@__HIPPY__

公式blog:HIPPY 公式ブログ Powered by LINE (lineblog.me)

平和学習

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