ニキル・セス氏(国連事務次長補兼ユニタール総代表)からのメッセージ
ニキル・セス(国連事務次長補兼ユニタール総代表)
広島と世界を永遠に変えてしまった日から75周年を迎えた人類にとって,広島という名前は,未だに,しばしば人間性の最も暗い闇の一面を連想させます。しかし,我々のように,広島を実際に訪れ,現地の人々,特に被爆から生き残り,その経験を抱え続けておられる被爆者に会った者にとって,広島は,強靭性,決意,勇気,許し,そして再生といった,人間性の最良の面を象徴するものです。私は,広島の人々が,このように人間性の持つ意味を変えてくれたことに対して,謙虚な敬意を表します。
被爆100周年にあたる2045年はすぐにやってきますが,広島の教訓はこれまでと変わりません。広島は,無益な核兵器の目撃者として,また,灰から美しい平和のシンボルとして再生した街として,人間の闇と光の両面を想起させてくれます。
私の望みは,より包摂的,持続可能で平和な世界を形作るために励み続ける我々と共に,広島の人々が,世界中の人々に,手を差し伸べ続けてくれることです。
被爆75周年特設ページ
2020年,原子爆弾が投下されて75年を迎えました。 核兵器はもう過去の出来事でしょうか? 地球上には未だに1万3千発を超える核兵器が存在します。 被爆から75年を迎える今だからこそ, 一緒に平和について考えてみませんか。
詳しく見るこの記事に関連付けられているタグ