ひろしまイニシアティブ解説vol.5
~「ひろしまイニシアティブ」の4本の柱って?~
広島県が策定を進め,HOPeが推進する「ひろしまイニシアティブ」とはなにか,なにが書かれているのか,ちょっとだけかみ砕いて解説します!
第3回からは,「ひろしまイニシアティブ」の4つの柱について説明しています。
今回は,3本目の柱「核軍縮の促進と核兵器に依存しない安全保障の探求」です。
3本目の柱 核軍縮の促進と核兵器に依存しない安全保障の探求
核軍縮のための既存の国際条約の多くは,その合意が維持されるかさえも危ぶまれている状況です。
核兵器のない平和な世界を実現するためには,核抑止の力に頼らない新たな安全保障メカニズムが必要です。
現在,すでに多くの専門家や研究機関によって,核兵器に依存しない安全保障政策や核軍縮の具体的方策が提案されていますが,広島県はこれらの研究と啓発をさらに後押ししていきます。
核抑止って?
核兵器を保有することで,核兵器を使用し,壊滅的な破壊を実現できる手段と能力があることを事前に示し,攻撃を未然に防ぐ安全保障の考え方のひとつです。
つまり,「攻撃されたら,核兵器を使用して報復することができる」という脅威を世界に事前に示しておくことで,攻撃されることを未然に防ぐことができるという考え方になります。
この考え方では,「核兵器で攻撃されないために,自分たちも同等の核兵器を持つ」ことで安全を確保するため,保有する核兵器の数や性能を落とすことは困難で,核兵器が使用される可能性を十分にはらみます。
広島県は,この核抑止による安全保障のあり方に代わる政策を研究し,提案することで,核兵器の廃絶を目指しています。
どの国が核兵器を持ってるの?
世界で最も多く核兵器を保有する国はロシア,次いでアメリカです。
この2か国で,世界の核兵器保有数13,400発の約90%を保有しています。
このほかにも,ヨーロッパや中東のほか,アジアでは中国や北朝鮮も核兵器を保有しています。
(参考)ひろしまレポート2021小冊子
次回は,4本目の柱「協働のためのプラットフォームの構築」について解説します!
ひろしまイニシアティブ(骨子)
英語:Hiroshima Initiative (Outline) [provisional Translation]
ひろしまイニシアティブ(骨子)(PDF一括ダウンロード)
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広島県平和推進プロジェクト・チーム
住所:〒730-8511 広島県広島市中区基町10-52
Tel:082-513-2366
Fax:082-228-1614
Eメール:chiheiwa@pref.hiroshima.lg.jp
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