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国際平和拠点ひろしま

原子力に対する科学者の期待

2020年は広島・長崎に原子爆弾が投下され75年目となります。

「広島県史 原爆資料編」に掲載されている原爆に対する国際的反応:海外の新聞論調を紹介します。1945年8月6日に広島,8月9日に長崎に投下された原子爆弾について海外の新聞はどのように報じたのでしょうか。

本県が進めている国際平和拠点ひろしま構想の趣旨と合致しない論調も含まれますが,原子爆弾投下を海外でどのように伝えたか知っていただくため 「広島県史 原爆資料編」に掲載されている新聞論調をそのまま掲載しています。

原子力に対する科学者の期待

昭和20.8.13 サンフランシスコ・クロニクル紙

[カリフォルニア州・ベイ・マイクロフィルム社蔵]

「オッペンハイマー博士,科学者たちの希望を語る」

原子力の利用目的に関するカリフォルニア大学の理論物理学者,J・R・オッペンハイマー博士の功績が陸軍長官スティムソン氏によって大いに認められた

 J・R・オッペンハイマー博士記

北米新聞連合発

ニューメキシコ州サンタフェ市,8月12日発——原子爆弾の開発に従事した多くの科学者は,未来への希望に支えられてきたもので,私は彼らを代表してそのことをここで述べることは時宜に適していると思う。わが政府の指導者たちもこれと同じ希望に支えられて,この事業を支持し,推進してきたのである。われわれは,日本との戦いに,この兵器を使用することによって戦争終結を早め,そのゆえに世界に利益をもたらすであろうと信じてきた。

しかし,なによりもわれわれは,この目を見張るべき,そして恐るべき技術発展の結果が,この国の国民に,また世界の戦争に疲れ果てた人々に次のふたつのことを認めさせたと考えている。まず,第一に,将来,戦争を回避することの緊急性,第二に,長い間望まれていた国家間の協力と理解が絶対に必要だということ。

さらにわれわれは,原子力が政治家の手の中にあって,諸国民がともども努力して,国家間に信頼関係を打ちたてるような機構づくりに役立つことを望んできた。われわれはこのような希望を持ちつつ,この原子力の発展を生んだ科学そのものが,人間が努力する最も普遍的な目標の一つであり,また科学は,実は諸文化間の溝を深めるというより,その間に橋渡しをしようとしてきたという事実に支えられてきたのである。

(小倉 馨訳)

出典 広島県史 原爆資料編

 

 

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