核軍縮 |
評点 2.7 |
最高評点 101 |
評点率 2.7% |
『ひろしまレポート2020年版』からの評点変化 -1.3 |
核兵器は削減傾向にあるが、依然として6,375 発の核弾頭を保有すると見られ、ICBM 及び弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)の積極的な更新が進められている。極超音速滑空飛翔体、長距離核魚雷及び原子力推進巡航ミサイルの開発も注視されている。2019 年8 月に終焉した中距離核戦力全廃条約(INF 条約)に違反した巡航ミサイルの開発・配備が疑われている。新戦略兵器削減条約(新START)の履行は継続する一方、条約の期限延長問題で米国との協議を重ねたが2020 年中には決定できなかった。核軍縮関連の国連総会決議には軒並み反対し、とりわけ核兵器の非人道性や法的禁止に関する問題では厳しい態度が目立った。TPNW に反対し、署名していない。6 月に「核抑止の分野における基本政策」を公表し、核兵器使用に踏み切る状況を列挙した。 |
核不拡散 |
評点 34 |
最高評点 47 |
評点率 72.3% |
『ひろしまレポート2020年版』からの評点変化 -1 |
IAEA 追加議定書を締結しているが、補完的なアクセスに関する規定はない。また、追加議定書の適用は自発的になされるべきだとし、その検証標準化には消極的である。アラブ諸国が提案した「中東非大量破壊兵器(WMD)地帯の設置に関する国際会議」の国連での開催を支持し、会議に参加した。北朝鮮への制裁措置を定めた国連安保理決議への一定の違反が報告された。また、2020 年には「プルトニウム管理指針」の下での報告をIAEA に提出しなかった。 |
核セキュリティ |
評点 20 |
最高評点 41 |
評点率 48.8% |
『ひろしまレポート2020年版』からの評点変化 0 |
関連条約をすべて批准完了しており、INFCIRC/225/Rev.5 の勧告措置を導入している。IAEA 共同センターに指定されたロスアトム技術アカデミーが2020 年に国際核セキュリティスクールを開催した。 |