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国際平和拠点ひろしま

Hiroshima Junior International Forumひろしまジュニア国際フォーラム参加者へのメッセージ(国連事務次長)

今年度も,国際連合の中満泉事務次長(軍縮問題担当上級代表)より,世界平和に関する若者へのメッセージをいただきました。

 

2021年4月

 

世界中の若いリーダーたちが集まり,私たちの共通の目標である核兵器のない世界の実現にむけて,斬新な意見を交換する場である「ひろしまジュニア国際フォーラム」へのメッセージを,謹んでお送りいたします。

このフォーラムは,過去と未来の双方を表すものです。人類史上初の核による大惨事の場として強力な象徴としてのみならず,「ヒバクシャ」として立派に生き抜いてこられた方々をはじめとする,多くの核廃絶運動を支える実効的な力を持つ地・広島で開かれるからです。

ユースのための取り組みであるこのフォーラムは,若い人々が意見を表明し,今後核兵器廃絶や政策決定に関わってゆくのに必要なスキルをのばしてゆく場所となります。

今日の世界は,若い人々の瑞々しい視点・情熱・参画を必要としています。つい昨年が被爆75周年にあたりましたが,あれほど壊滅的な出来事から4分の3世紀を経てもなお,核兵器の暗い影が私たちを覆っています。冷戦以後,核兵器廃絶の歩みはむしろ歴史を後退しているのです。

核保有国間の関係が,協力より競争,透明性より不信によって危機感を増す中,核兵器は安全保障戦略においてもより重要視され,速度・機密度・精密度をさらに上げるべく改良されています。いまこの時も不均衡な新型核兵器の開発が行われており,軍備増強を続ける国々があることは忌々しきことです。

私たちは広島と長崎の教訓を学んでいないのです。この恐ろしい兵器がどれほど凄惨な苦しみを人々にもたらしたか,ヒバクシャの声を聴けていないのです。

いまこそ,この残念な流れの向きを変えるときです。核の脅威を減らし,核のない世界の実現への道筋を描くときです。

そのために,あなたが必要なのです。私たちは,軍縮に大きな貢献をしてもらうためにも,ユースの参画機会を増やさなくてはなりません。国連は,知識やスキルを若い人々と分かち合い,国民そして地球市民として様々な課題に取り組む若い人々へのエンパワメントを強く推進しています。あなたが,未来の倫理・道徳・法律的枠組みを創造してゆく,その力になるのです。

世界中の若い人々には,未来だけではなく今,ここでしていただくべきことがあります。それは,核兵器廃絶をすすめてゆくために人々に広く知らせ,新たな方略を編み出すという大役です。

より安全で安心できる世界の実現にむけて,わたくしも皆さんと共に,全力で応援しています。

 

 

メッセージの原文はこちら

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第5回ひろしまジュニア国際フォーラム(オンライン) を開催しました

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Fax:082-228-1614

Eメール:h-jif@pref.hiroshima.jp

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