2018WBCWP国際平和のための世界経済人会議(2018年)
~マルチステイクホルダーのパートナーシップにより、SDGs通じて国際平和を実現する~
会議概要
ビジネスと平和構築のあり方との関係を多面的に議論するとともに,核兵器のない平和な世界の実現に向けた効果的な発信と国際世論の喚起にむけ,経済界との連携を図るため「2018国際平和のための世界経済人会議」を開催します。
開催日時
平成30年11月5日(月)・6日(火)
開催場所
広島国際会議場
(広島市中区中島町1番5号)
主催
2018国際平和のための世界経済人会議実行委員会
(構成:広島県,独立行政法人国際協力機構中国センター,公立大学法人県立広島大学)
「広島SDGsビジネスコンテスト」
SDGsが掲げる目標達成に向けては,その課題を解決へと導くイノベーションが重要です。広島県ではSDGsを起点とするイノベーションビジネスを推進することにより,国際平和の実現に貢献していきたいと考え,「広島SDGsビジネスコンテスト」を開催することといたしました。
最終審査会は経済人会議のスペシャル・セッションとして,広島平和記念公園内の広島国際会議場で開催しました。最終審査では,東京・金沢・大阪で開催された一次審査を通過した,企業7社が発表を行いました。
一次審査会
石川・大阪
日時: 平成30年10月25日木曜日 17:30-19:30
場所:
[石川会場]金沢工業大学15号館1階 アントレプレナーズラボ(石川県野々市市扇が丘7番1号)
[大阪会場]大阪駅LUCUA 梅田蔦屋書店(大阪市北区梅田三丁目1番地3号
(石川・大阪はビデオ会議でつなぎ同時開催の予定)
一次審査会
東京
日時: 平成30年10月26日金曜日 17:30~19:30
場所: 金沢工業大学 虎ノ門キャンパス(東京都港区愛宕一丁目3番4号)
最終審査会
広島
日時: 平成30年11月5日月曜日 10:20~11:50
場所: 広島国際会議場(広島市中区中島町1番5号)
最終審査会 審査委員
≪登壇者≫
黒田 かをり
CSOネットワーク 事務局長
SDGs市民社会ネットワーク 代表理事
佐藤 哲
産業革新機構ベンチャー・グロース投資グループ
ディレクター
谷本 有香
フォーブズジャパン
副編集長
平本 督太郎
金沢工業大学
SDGs推進センター長
スチュアート・ハート
バーモント大学 教授
最終審査会 審査結果
審査の結果,最優秀賞1社及び優秀賞6社を表彰しました。
【最優秀賞】
株式会社エコシステム
【優秀賞】
空き家活用株式会社
ANAホールディングス株式会社
コマニー株式会社
株式会社テイコク製薬社
株式会社虎屋本舗
株式会社リバースプロジェクトトレーディング
プログラム
11月5日
休憩時間中の入退室は自由です。ご関心のあるセッションのみの参加も可能です。
9:30~13:50
opening
開会式
知事挨拶
special session
SDGs,BOP,CSRビジネスの創出を通じた平和の実現
CSRやBOP,SDGsの視点を取り入れたソーシャルビジネスは,環境保全,教育機会の提供,人権擁護などの観点から地域コミュニティや国の政情の安定化に貢献し,紛争防止に貢献するとされる。 本会議で,スタートアップ・セッションを設け,広島を基点とした,SDGsビジネスを志す起業家と広島・国内の企業とのマッチングによるSDGs,BOP,CSRビジネスの具体的な取組の創出を図る。
workshop
大変革時代の「個人の働き方・生き方」
高齢化が進み「人生100年時代」と呼ばれる中、一生の中で一つの組織にしか属さないのは既に少数派となっている。また技術の進展により、場所を選ばず複数の仕事を進めることが容易になった。一方、会社や地域に属さない個人にとって社会に対しての不安感・不信感も日に日に増している。大変革時代において、個人がいかなる働き方・生き方を模索すべきか検討し、個人の変化に注目しながら、平和構築活動への参画の意識付けの可能性について語る
workshop
NPOの日本社会における役割
日本社会では社会課題が多様化する一方で、財政難によって行政が課題解決のために投ずることができる資源は減り続けている。その中で、民間による社会解決の主体であるNPO(ソーシャルセクター)の役割は高まってきている。大変革時代において、NPOが日本社会で果たせる役割と課題について検討していき、そうした取組が平和にどう貢献できるかを考察する。
workshop
気候変動による気象災害への対応からの世界への貢献
気候変動がもたらす諸課題へのイノベーションによる解決策を議論したが、このワークショップでは、西日本豪雨災害のように、気候変動が要因とみられる気象災害が世界で多発する中、防災と復興において経験豊富な日本社会の現場の最前線で活動する有識者により、災害多発時代のこれからと課題について議論し、平和構築への応用を探る。
workshop
日本のソーシャルセクターの海外における役割
国際協力は開発途上国に対する貧困・教育・医療支援が中心であったが、SDGs時代となり、先進国も含めたあらゆる社会課題が国際的なテーマとなりつつある。日本は、高齢化や人口減少など世界が今後直面する社会課題を先じて経験しており、世界にその教訓を伝えられる立場にある。国内社会課題に取り組むプレイヤーが、海外諸問題に果たせる役割について議論し、平和構築の貢献へつなげていく。
14:00~18:30
session 1
*気候変動による平和へのリスクと環境イノベーション*
気候変動は、水や食料事情の不安定化、居住地の喪失による大量移住の発生など、地域の不安定化や安全保障上のリスクを有する。災害による貧困やコミュニティ劣化への対策は、この意味から重要である。本セッションでは気候変動と平和構築の関係を確認し、テクノロジーやビジネスの現場で貢献している各プレイヤーの取組や課題意識を議論する。
keynote speech
基調講演
ジャック・アタリ氏講演
session 2
*デジタル化する世界に潜む不安定さから平和を守るために*
インターネットは人々により自由で民主主義的な社会をもたらすとされている。若い世代はSNSを駆使してデジタルメディアで情報を集め、時に世論を動かすムーブメントを起こす。一方、データ社会が権力による人々の監視を可能にしたことは、デジタル専制主義ともいわれる。ネットとデータ社会の光と陰に向き合い、平和な国際社会を維持するための筋道を議論する。
session 3
*新しい時代の教育を通じ平和構築*
教育機会の創出は貧困や紛争解決の一助となり、教育の内容や質も多民族共生や女性の独立などに影響し重要である。貧困撲滅と平和創造を目指して、全ての人が平等で公平な教育を受けられるために社会は何ができるのか。不安定な状況下で個々人の学ぶ力を強化するためにどんな支援の形があるか。復興や平和構築のための教育支援について議論する。
session 4
*アートによる社会への働きかけを通じた平和の実現*
平和を訴えるアート(音楽、映画、文学など)は、本当に平和を作れるのか。ポーズやファッションに留まっていないか。アートならではの平和貢献の方法、アートが持つべき「批判力」などの根本的テーマを評論家やアーティストたちと共に考える。また芸術ジャンルごとに異なる手法やアプローチの比較から、平和を訴えるアートの課題や本質に迫る。
11月6日
9:30~12:30
session 5
*平和実現に向けたスポーツの持つ可能性*
スポーツによる平和への貢献は,平和のメッセージを強化すると考えられる。スポーツは平和と開発を促し、寛容と相互理解を育む。フェアプレー精神が平和の意識付けにつながり、スポーツ活動は貧困削減や人材育成に役立っている。様々なスポーツの効能を踏まえ,平和を実現する手段としてのスポーツの役割やスポーツの社会的意義について考える。
session 6
*利他が生み出す新たな資本主義と平和への道すじ*
世界に拡大した自由市場経済は、国家さえ超えるような強大なグローバル企業を生み出した。そして本来は社会の一部である経済が、逆に社会を規定し、価格のつかない価値や社会規範は無視されつつある。そのような社会に蓄積した不安要素による平和の崩壊を回避するために、資本主義はどのように改善され得るか。新たな経済行動原理を議論する。
登壇者
特別セッション:SDGs,BOP,CSRビジネスの創出を通じた平和の実現
≪登壇者≫
黒田 かをり
CSOネットワーク 事務局長
SDGs市民社会ネットワーク 代表理事
佐藤 哲
産業革新機構ベンチャー・グロース投資グループ
ディレクター
谷本 有香
フォーブズジャパン
副編集長
平本 督太郎
金沢工業大学
SDGs推進センター長
スチュアート・ハート
バーモント大学 教授
セッション1:気候変動による平和へのリスクと環境イノベーション
≪登壇者≫
平本 督太郎
金沢工業大学SDGs推進センター長
孫崎 馨
外務省気候変動課 課長
阪口 竜也
フロムファーイースト株式会社
代表取締役
島田 久仁彦
株式会社KS International Strategies
代表取締役社長
富野 岳士
認定NPO法人BHNテレコム支援協議会
理事・事務局長
セッション2:デジタル化する世界に潜む不安定さから平和を守るために
≪登壇者≫
金子 将史
政策シンクタンクPHP総研 首席研究員
片山 建
日本マイクロソフト株式会社
政策渉外・法務本部
サイバーセキュリティ政策担当部長
神保 謙
慶應義塾大学総合政策学部 教授
浜田 敬子
Business Insider Japan
統括編集長
山本 龍彦
慶應義塾大学法務研究科 教授
セッション3:新しい時代の教育を通じ平和構築
≪登壇者≫
吉田 和浩
広島大学
教育開発国際協力研究センター長・教授
隈元 美穂子
国連訓練調査研究所
(ユニタール)広島事務所
所長
湯野川 孝彦
株式会社すららネット代表取締役社長
篠原 良隆
NPO法人EdoTecGlobalディレクター
ファルザナ・ヤクーブ
元アザド・カシミール社会保障・女性開発大臣
セッション4:アートによる社会への働きかけを通じた平和の実現
≪登壇者≫
林 千晶
株式会社ロフトワーク代表取締役
宇野 常寛
評論家 PLANETS編集長
桑原 滝弥
詩人
広島大学大学院 教育学研究科
教授
関根 健次
ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役
一般社団法人 国際平和映像祭 代表理事
ピースデー・ジャパン共同代表
谷崎 テトラ
作家、音楽プロデューサー
京都造形芸術大学 教授
セッション5:平和実現に向けたスポーツの持つ可能性
≪登壇者≫
野口 亜弥
順天堂大学スポーツ健康科学部助手元プロサッカー選手
梶川 三枝
一般社団法人 Sport For Smile 代表理事
齊藤 一彦
広島大学大学院 教育学研究科 教授
為末 大
Deportare Partners 代表
樋口 昌平
特定非営利活動法人 Little Bridge 代表理事
ロレナ・ロドリゲス・アルバレス
Communications and Outreach Director of Peace and Sport
セッション6:利他が生みだす新たな資本主義と平和への道すじ
≪登壇者≫
尾原 和啓
コンサルタント 執筆家・IT批評家
ジャック・アタリ
経済学者
スチュアート・ハート
バーモント大学教授
スージー・スナイダー
国際NGO PAX
大変革時代の「個人の働き方・生き方」
≪登壇者≫
山口 揚平
ブルー・マーリン・パートナーズ株式会社
代表取締役
石川 善樹
株式会社Campus for H 共同創業者
井上 高志
株式会社LIFULL 代表取締役社長
松中 権
グッド・エイジング・エールズ 代表
NPOの日本社会における役割
≪登壇者≫
白井 智子
トイボックス 代表理事
今井 紀明
認定NPO法人 D×P 理事長
宮城 治男
特定非営利活動法人エティック 代表理事
安田 祐輔
株式会社キズキ/NPO法人キズキ 代表取締役/理事長
気候変動による気象災害への対応からの世界への貢献
≪登壇者≫
青柳 光
社会的投資推進財団 代表理事
今村 久美
カタリバ 代表理事
明城 徹也
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク 事務局長
日本のソーシャルセクターの海外における役割
≪登壇者≫
岩附 由香
認定NPO法人 ACE 代表
鬼丸 昌也
認定NPO法人テラ・ルネッサンス 理事/創設者
藤沢 烈
一般社団法人RCF 代表理事
門田 瑠衣子
(特非)エイズ孤児支援NGO・PLAS 代表理事
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