フィジーからのお便りvol1:JICA海外協力隊 2023 1次隊 古谷 優衣さん
広島県は、 広島県出身のJICA海外協力隊の皆様を派遣期間中「ひろしま平和貢献大使」として委嘱しています。大使の皆様は派遣国と広島県の架け橋として現地で広島の魅力の発信や原爆展などの開催をしていただいております。
今回は2023年の1次隊としてフィジーに派遣された古谷優衣さんの現地での活動について紹介します。
※隊員から収受した原稿をそのまま掲載
はじめまして、2024年2月からフィジー共和国にいる古谷優衣です。
私は5年間広島で理学療法士として働いた後、JOCV(理学療法士)としてフィジーに派遣されました。
現在は首都Suvaで障害を持つ子供の支援をするNGOで同期と共に理学療法業務を行っています。
フィジーに来て3ヶ月。少しずつこの国のことがわかってきたので、紹介させていただこうかと思います。
はじめに
フィジーという国名を聞いたことがありますか?
私は派遣国がフィジーに決まるまで、漠然と「バカンスの国」、「南の国」という印象のみを持っていました。しかしそれ以外にもこの国は面白い独特の文化を沢山持っている国だということがわかってきました。
フィジーの概要
・二つの文化が混在している国
・宗教は大きく分けると3種類
・330以上の島からなる国
・物価は日本と同じ~少し高い印象
・最低賃金は4フィジードル(250円程度)
・首都は想像以上に都会!
・貧富の差が大きい
どこにある?
日本から見て南島にあります。日本との時差は3時間。日本より未来を進んでいます。ちなみに成田空港からフィジーのナンディ国際空港までは直行便があります。(約9時間)
フィジーの文化
フィジーは先住系民族(iTaukei)と英国植民地時代に移住してきたインド系住民から成り立っています。それぞれが異なる文化を持ち、見た目はもちろんのこと、第一言語、食事、宗教、生活習慣、住宅環境、性格までもが大きく異なります。
・フィジー系住民(iTaukei)
第一言語:フィジー語
主食:キャッサバやタロイモ、魚
宗教:キリスト教
住宅:現在は仕事や学業の関係から町へ住む人も多く見られますが、元々は家族単位(大きな意味での家族なので、100人を超えることもあります)で村を作り、自宅では床の上での生活を基本としていてベッドや机・椅子がない家が一般的でした。日本の和室と同じような感覚ですかね?現在でも村に行くとその名残もあり、床での生活が基盤となっている家をよく見かけます。
性格:穏やかな人が多く、日本人の私から見ると、良くも悪くも時間にとらわれない印象を受けることが多いです。
・インド系住民
第一言語:フィジーヒンディー語
主食:カレー
宗教:キリスト教、ヒンドゥー教、イスラム教と様々
住宅:町に住んでる場合が多く、家庭にはキラキラしたゴージャスな家具が多いです。
性格:きっちりはっきりした人が多いです。私の職場ではいつもインド系の子が「早く早く!」「時間だよ」と言う姿がよく見られます。
近年は従来の文化だけでなく、衣食住は様々な国の文化も取り入れられているため、パスタやピザをはじめとする料理もお馴染みになってきているようです。
今回の記事以外でも古谷隊員の現地での生活を紹介しています。興味のある方は以下のリンクをクリック!
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JICA海外協力隊2024年度秋募集開始!国際平和拠点ひろしま〜核兵器のない世界平和に向けて〜 (hiroshimaforpeace.com)
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