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国際平和拠点ひろしま

“ひろしま”を話そう! ひろしまSDGs Meeting開催

広島県内におけるSDGsビジネスの取り組み促進や企業・団体等と若者の交流を目的として、令和4(2022)年12月3日(土)に、広島コンベンションホールで「ひろしまSDGs Meeting」が開催されました。昨年度実施した「ひろしまSDGsフォーラム」の流れを汲んでの開催で、SDGsに取り組んでいる、あるいは推進したいと考えている広島県内の企業・団体、学生、一般の方々など約50名が集まりました。

イベントは2部で構成され、セッション1ではまず『環境活動家のいない社会を目指す環境活動家』露木志奈氏による講演の後、広島県内の大学生がSDGsに取り組んでいる企業や団体を取材したSDGsビジネスコミュニティ事業の成果発表・意見交換が行われました。SDGsビジネスコミュニティ(旧:SDGsビジネスセレクトブック)は今年5年目を迎えた事業で、SDGsの意識向上と若者世代への認知を目的とし、SDGsに積極的に取り組む県内企業・団体等に大学生レポーターが訪問取材。取り組み内容についての記事を執筆してウェブサイトに掲載し、外部に発信するというもので、今年は20名の大学生と10の企業・団体が参加しました。


今回は大学生2名1組で1つのブースを作り、取材した企業・団体の取り組み内容や課題、課題解決に向けた大学生からの提案などを1枚の大きなポスターにまとめて発表するという形式。学生たちが取材した企業・団体の方たちや一般の方々は、それぞれが興味を抱いたブースに分かれ、学生たちの発表を聞いた後にその提案内容について意見や質問を投げかけていました。

セッション2では、「グループワーク ひろしまSDGsプロジェクト〜あなたが持つ強みで課題解決!〜」と題し、参加者それぞれが持つ強みを活用して広島の課題を解決するプロジェクトを考えるグループワークを行いました。

クロージングでは、運営サポーターを担った大学生から、日常の中で少し意識を変えるだけでSDGsにつながっていくことは多く、2030年までのSDGs達成に向けてこれからも課題解決のために行動することが大切といった総括が行われました。

イベント終了後、大学生レポーターを務めた2人の大学生にお話を伺いました。

■盛川彩桜さん(広島大学1年生)

・このプロジェクトへの参加理由は?

今回のプロジェクトはSDGsへの関心が高い友人から教えてもらい、ホームページでSDGsに対する取り組みを見て興味を抱いたことで参加を決めました。

・取材活動で印象に残ったこと、感じたことは?

私が取材に伺ったのは、SDGsのゴール3『すべての人に健康と福祉を』を掲げ、民間救急搬送や救急法の普及活動を行っている一般社団法人HAWK CSRさんです。実際に民間救急車の中を見せてもらいながら取材させていただき、医療器具や車内の設備など、実際に使われているものに接することができたのはとても貴重な経験になりました。私たちが今できることとして考えたのは、SNSの積極的な活用を行うことで活動の認知度の向上が図れるのではないかということ。ただ、今日の質疑応答を通じて、アイデアを企画にしていく段階での企画力が自分にはまだ足りないなと感じました。社会人の方とお話しする機会が普段あまりないので、そこに気づかされたのはこのプロジェクトのおかげです。

・これからどんなことに取り組んでいきたいですか?

私は将来看護師をめざしていますが、病院で働くだけでなく搬送という形で看護師としての仕事ができるのだという新しい道があることを教えていただき、視野も広がりました。今回の取り組みを通して、食品ロス削減を目的に安く売られている消費期限が近い食品を積極的に買おうとするなど、消費行動にSDGsを意識するようにもなったので、そうした意識は今後も持ち続けていきたいと思います。

■濱岡千咲さん(叡啓大学1年生)

・このプロジェクトへの参加理由は?

私は高校時代から取り組んでいたプラスチックを削減する活動の中でSDGsへの興味が湧き、大学生になってからもSDGsの活動を積極的にしてみたいと思っていました。このプロジェクトは大学の紹介で知って参加しました。

・取材活動で印象に残ったこと、感じたことは?

私が取材させていただいた昭和観光社さんは、ユニバーサルツーリズムを促進されている会社。私は今までプラスチック削減など環境面からSDGsへの取り組みを重点的に行っていましたが、今回は観点を変えて社会や経済面からの取り組みをしてみようと思い、昭和観光社さんを選びました。取材してみて、環境と社会をつなげて考えることでSDGsの課題解決に向き合い、ビジネスにもつなげることができるのではないかということに気づかされました。これまでは環境面からのアプローチのみでしたが、今までにない視点に立つことができ、解決策が広がりそうだという可能性を感じました。



・これからどんなことに取り組んでいきたいですか?

日常生活において、今までは点字ブロックなどもあまり意識して見ることがなく、点字ブロックの上に停められた自転車も見過ごしていました。今回、ユニバーサルデザインやユニバーサルツーリズムについて学んだことで意識が高まり、街なかにあるものをこれまでとは違ったとらえ方ができるようになったように感じます。この新たな発見を、これから自分なりの取り組みに変えていきたいです。

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