12月3日(日)参加者はショア記念館を訪問しました。こちらは、ミラノ中央駅(イタリアで2番目の乗降客数がある駅)の21番線(ビナリオ21)内にあります。ビナリオ21は、当初は貨物や郵便物を輸送するために利用されていましたが、1943年から1945年にかけてユダヤ人などを強制収容所、絶滅収容所に運ぶために利用され、現在はその歴史を学ぶための記念館となっています。
参加者は、ガイドの方の説明を聞きながら駅の中を見学しました。駅の構内は、第2次世界大戦中にユダヤ人が強制収容所に運ばれていた頃から変わっておらず、実際に使われていた列車などが展示されていました。
見学を通じて参加者からは、「昔の様子がそのまま残されているということもあり、言葉では表せないような重い空気を感じると共に、当時にタイムスリップしたような気持ちになった」、「戦争を人ごとではなく自分事として捉えることが平和への第一歩だと感じた」など、現地に赴いて歴史を学ぶことが、平和について考えるきっかけになることや、国際平和について考える際は、自国のみならず他国の歴史から国際平和について考える必要性を実感した様子でした。