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国際平和拠点ひろしま

Nuclear Weapons by Figures数字で考える核兵器

1945年8月6日広島に落とされた原子爆弾より多くの命が奪われ,今なお多くの人が放射線の後遺症などに苦しんでいます。

核兵器について数字の観点から核兵器による被害や現在の動向を考えてみたいと思います。

1945年8月6日,人類史上最初の核兵器である原子爆弾が広島に投下されました。灼熱の閃光と爆風により広島の街は一瞬にして壊滅し,多くの尊い生命が失われ,数えきれない人々が傷つきました。被爆から75年たつ今もなお被爆者の方々は苦しみ続けています。

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1945年12月末までに原子爆弾により亡くなった方は当時の広島市の人口の約40%にあたる14万人と推定されています。また被爆前に市内にあった建物7万6,327戸のうち,約92パーセントにあたる7万147戸が倒壊・消失しました。さらに,市の総面積(山林や原野などを除く利用面積)の約40%が焦土と化しました。
このように1発の原子爆弾による被害は甚大です。

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の推計によれば,2019年1月時点で世界に存在する核兵器の総数(配備,非配備,廃棄待ちなどを含む)は約1万4千発に上ります。
2010年からと比較すると約8,700発が削減されていますが,削減のペースは鈍化傾向にあります。また核兵器の小型化や近代化などにより核兵器使用のリスクは高まっていると考えられています。

核兵器の保有を公表している国は,2019年末時点で8か国です。中国,フランス,ロシア,英国,米国は核兵器不拡散条約(NPT)で定義される核兵器国です。その他にはNPT非締約国であるインド,パキスタン,1993年及び2003年にNPT脱退を宣言した北朝鮮が挙げられます。また,イスラエルについては核兵器保有の肯定も否定もしていませんが,一般的に核兵器を保有していると考えられています。

1945年8月6日,広島に投下された1発の原子爆弾は1945年12月末までに14万人の生命を奪い,甚大な被害をもたらしました。現在,8か国(イスラエルを含めると9か国)が1万4千発の核兵器を保有し核兵器使用のリスクが高まっています。
核兵器は決して広島や長崎だけが関係のある過去の歴史ではなく,現在も人類の命を脅かすものです。核兵器廃絶に向けて,まずは知ってください。

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