若者を主体に夜の集い『Peace Night Hiroshima2020』開催
2020年11月23日、広島市平和記念公園にて“Peace Night Hiroshima2020”という平和への願いを発信する新たなイベントが開催されました。このイベントは、2019年11月24日にローマ教皇が広島を訪れ、日没後の厳かな雰囲気の中で平和へのメッセージを発信されたことにインスピレーションを受け、Peace Night Hiroshima実行委員会が企画したものです。
当日は平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑近くで、「バトンをつなぐ」をテーマに、バトンに見立てたペンライトを渡し合いながら、世界へ向けて平和への思いや、核兵器廃絶への思いを発信しました。
【レポート】
被爆者の切明千枝子さん(91歳)のメッセージからスタート。平和への願いを“光のバトン”として、若者へ渡されました
エリザベト音楽大学の大学生・大学院生による演奏「いのちの名前」
中村園実さんによる平和宣言。揚村周夏さんによる英語の平和宣言。松橋佳乃さんによるフランス語での平和宣言。そして、宣言文が松井一實広島市長へ渡されます。
被爆ピアノでの演奏の映像に合わせて、ペンライトが振られる演出も。多くの人が足を止めイベントを見守りました。
【コメント】
Peace Night Hiroshima実行委員長である早稲田大学4年生・中村園実さん(22歳)
「昨年のローマ教皇を迎えて平和の集いを見て、厳かな雰囲気のなかで若者による平和宣言ができたらいいなと思い企画しました。これまで、平和について何か動きたいけどきっかけがなかったという人たちがメンバーとして集まり、個々の力を発揮してくれました。平和宣言は私たちと同じような、戦争を知らない若者に届いて欲しいですし、これからの若い世代が平和に関心を持って活動に参加してくれたらいいなと思います」
“光のバトン”の演出を考えた、実行委員の広島大学4年生・岩本理沙さん(22歳)
「過去に目を向けるだけでなく、未来へ向けてのイベントをということで、“光のバトン”を考えました。自分の中でも、中・高校生ピースクラブ(※)で平和について学んで発信してきたことが今回のイベントに繋がったということがあり、それもバトンだと思います。私たちの世代は被爆者がいる時代と、いなくなってしまう時代のどちらも生きて行くことになります。今後も自分たちで動いて平和へのバトンを繋いで行こうと思っています」
英語で平和宣言をした広島翔洋高等学校2年生・揚村周夏さん(17歳)
「僕は小学3年生の時に広島に引っ越してきて、その時初めて原爆について知りました。それくらい広島の子と県外の子とでは知識の差がありますし、伝えていかないといけないと思います。英語の宣言には『時は来た、声をあげよう』という言葉を入れました。被爆者から直接話を聞くことができる最後の世代として、声を上げていきたいです」
日没後のライトアップされた平和記念公園にバイオリンやピアノの音色が響くと、慰霊碑を取り囲むように観客の輪ができました。多くの人が見守る中での平和宣言は静寂のなかライトアップされた慰霊碑と原爆ドームを背景に厳かな雰囲気に。まさに実行委員会の目指すイベントが成功したのだと感じられました。
若者たちの思いが全世界に届くように、この日の様子はライブ配信されました。またNPT(核兵器不拡散条約)で「核兵器国」と定められている5カ国(米露英仏中)の4言語(英露仏中)に翻訳され、実行委員会のインスタグラムに掲載されています。初めてのイベントを成功させたメンバーたちは「“Peace Night Hiroshima”を来年以降も開催したい」と声を揃えていました。これからも平和を願う”バトン“はつながれていきます。
Peace Night Hiroshima 実行委員会
過去に中・高校生ピースクラブ(※)で被爆の実相について学び、発信してきた大学生を中心に、市による公募によって集まった広島出身の中学生、高校生、大学生計16名で構成。
平和宣言全文はPeace Night Hirsohimaのインスタグラムからご確認いただけます。
インスタグラム:@peace_night_hiroshima(Peace Night Hiroshima 2020)
(※)中・高校生ピースクラブ
広島や原爆について学び、平和について考え、自ら行動する人材を目指す、広島市と平和記念資料館によるプログラム。
平和学習事業の紹介
ローマ教皇フランシスコの広島訪問について
2019(令和元)年11月24日,ローマ教皇フランシスコが広島を訪問されました。平和記念公園にて開催された「平和の集い」で平和メッセージを発信されました。
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