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国際平和拠点ひろしま

Q10 広島では,どのように被爆体験の継承に取り組んでいるのか?

被爆の実相を伝え,被爆体験を継承するために広島市では様々な取り組みを行っている。

●被爆体験伝承者の養成
被爆者の高齢化による被爆体験の風化が懸念される中,被爆者の体験や平和への思いを継承していくことが重要かつ緊急の課題となっている。そこで広島市は,平成24(2012)年度から被爆体験伝承者養成の取り組みを開始。毎年希望者を公募し,概ね3年をかけて養成する。初年度には137人の応募があり,研修を終えた伝承者が,平成27(2015)年度から活動を始める。


●修学旅行生などへの被爆証言活動
全国から修学旅行で広島を訪れる小・中・高校生などを対象に被爆者の体験を聞く機会を提供している。被爆体験を語る証言者として37人の被爆者が財団の委嘱を受けており(平成25[2013]年度末現在),平成25年度には1,826団体延べ15万1,549人が被爆体験講話を聞いた。


●ヒロシマ・ピース・ボランティア
広島平和記念資料館や平和記念公園の来訪者に,展示や慰霊碑などの解説を行うボランティアの育成を平成11(1999)年度から行い,平成25年度末現在,191人がボランティアとして登録し,交代で解説を行っている。


●被爆者証言ビデオ
被爆者の高齢化に伴い,少しでも多くの被爆証言を映像記録として残すため,昭和61(1986)年度から被爆者の証言ビデオを制作しており,平成25年度までに計1,195本を制作している。


●ヒロシマ・ピースフォーラム
原爆被爆や戦争について考え,平和のために行動する人材を育成するため,平成14(2002)年度から市民講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」を開催している。平成21(2009)年度からは広島市立大学と連携して開講され,毎年5月~ 7月の土曜の計6回の講座を,10代から60 ~ 70代までの学生や市民100人あまりが受講している。


●中・高校生ピースクラブ
 被爆の実相を学び平和について考える機会を中・高校生に提供するため,「中・高校生ピースクラブ」を平成14年度から実施している。毎年20数人が参加し,年間を通じて15 ~ 16回開催される学習会やイベントを通じて学んでいる。


●小・中・高校等での「平和学習講座」
 広島市内の小・中・高校等に講師を派遣し,被爆の実相や核兵器廃絶への取り組みを理解してもらうための「平和学習講座」を実施しており,平成25年度は計49校で開催した。

[※]このほか,広島市が行っている平和への取り組みについては,以下を参照されたい。
広島市ホームページ「平和への取組」:
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/atomicbomb-peace/144270.html
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