|
湯来町を持続可能なまちにするために
湯来町には以前から、湯来町の自然と人々が暮らす環境をいかに持続可能にしていくかという課題がありました。そんな中、2017年に代表である佐藤さんはSDGsという概念に出会い、湯来町の課題を解決するために、SDGsの概念を軸に様々なツアーを作り、収益を上げて、雇用を作ることを決意しました。佐藤さんの「SDGsの取り組みを通して、湯来町がより魅力的な町になり、湯来町に住むことが楽しい、誇りを感じられるようになれれば」という言葉にはとても感銘を受けました。また、SDGsを推進したいと思っている人達に、SDGsに取り組んでいる湯来町のフィールドをぜひ、活用して頂きたいと思いました。
間接的に伝える平和
広島を訪れる観光客の多くは、原爆ドームや平和資料館を通して、過去を学び、戦争のない平和を学んでいます。しかし、NPO法人湯来観光地域づくり公社では、直接的に平和を伝えるのではなく、間接的に伝えることが役目だと考えています。湯来町で、昔ながらの平和な暮らし(日本の昔ながらの家屋、湯来町で取れた自然の恵みを取り入れた食事)に触れてもらい、従来の自然と助け合った生き方を体験してもらうことで学べる平和もあります。私は、広島だからこそ学べる「直接と間接の両方の平和」に魅力を感じました。
アドベンチャーツーリズムという選択
アドベンチャーツーリズムとは、旅行者が、刺激的なアクティビティをすることはもちろんですが、旅行者自身の自己変革・成長の実現も目的とした旅行形態です。同時に、旅行者は、自分の支払ったお金が地域の持続可能性に寄与できるかどうかという視点で旅行先を選ぶ、という点お特徴です。佐藤さんは、2019年にこのアドベンチャーツーリズムを知り、これを軸に湯来町を持続可能なまちにしていきたいと考えました。これから、本格的なアドベンチャーツーリズムを作っていくために湯来町だけでなく、広島市、江田島市、廿日市市と連携を取り、より一層平和や水などにフォーカスしたツアーを作成中と伺いわくわくしています。
取材者
吉川愛唯 (安田女子大学3年)
真壁幸優姫 (広島大学1年)
特定非営利活動法人湯来観光地域づくり公社
広島市佐伯区湯来町多田2545
0829-40-6016