被爆地広島が世界に誇る3大プロ『広島東洋カープ』『サンフレッチェ広島』『広島交響楽団』。広島で活動し多くのファンを持つ、プロだからこそできる平和活動についてアンケートを実施し、それぞれの団体が恒久平和の実現や核兵器廃絶に対する取り組みなどをお伺いしました。どの団体もファンと共に考え歩み、実現させていくという姿勢が見えてきました。

広島東洋カープ　　サンフレッチェ広島　　広島交響楽団
※以降各チームは上記の字色で表記しております

チーム・団体として「平和や核兵器廃絶」に対し、どんな姿勢で取り組まれていますか

多くの方の復興、平和への思いから1950年（昭和25年）に誕生したカープ球団。これからもその思いと共に地元の方々が誇りに思える球団となれるよう努めていきたいと考えています。

被爆地で活動するクラブチームとして、サッカーを通じて核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を願っています。毎年「ピースマッチ」という試合を開催し、選手とファンが一体となって、スポーツができる平和に感謝を捧げています。

「音楽で平和を＜Music for Peace＞」をキャッチフレーズに掲げ、普遍的なテーマとしてこれからも継承して参ります。広響の世界平和を願う音楽や、想いを込めた演奏を届けることで、皆様の中に「核兵器廃絶」への思いが芽生えればそれはとても嬉しいと考えています。

チーム・団体として、取り組んでいる平和活動はどんなことがありますか

©2020 S.FC

2018シーズンから8月6日直近のホームゲームを“ピースマッチ“として位置づけ、サッカーを通じて核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を願うメッセージを発信しています。2021年も、広島県、広島市、市教委、平和文化センター、平和首長会議のご協力のもと開催する予定です。

定期演奏会等の主催公演での演目に、平和や、犠牲者への追悼（レクイエム）、反戦から生まれた音楽等を、広島で生まれたオーケストラの使命の一つとして、演目に取り入れるようにしています。また広島市との共催事業として、毎年8月6日原爆の日の前日に「平和の夕べ」コンサートを開催しています。

毎年8月6日(試合がない日)の夜、新入団選手及び県外から就職した社員が中心となって、マツダ スタジアムの二階席上段 (原爆ドームと同じ高さ) 一周にろうそくの火を灯し、新幹線からの車窓に対して8月6日の意義を県外者に示し、また自らも考えていただける機会を作っております。

広島で活動するチーム・団体としてメッセージをお願いします

多くの皆様が広響の演奏に接し、平和への願いが込められた演奏に、共感し感動していただければ嬉しく思いますし、皆様の応援する気持ちが、これからも広響を育て、皆様から愛され誇りとなるようなオーケストラとして、永遠に受け継がれ、演奏活動に邁進することができます。応援宜しくお願い致します。

広島における8月6日はどんな意味を持つ日なのかを、引き続き選手やファン、多くの人たちに野球を通して伝えていきたいと考えています。

～One Ball．One World.　スポーツができる平和に感謝～

【ファンと共に行う平和イベント】

広島東洋カープ
『ピースナイター』
2020年8月7日（vs阪神戦）
大型ビジョンにて平和へのメッセージを放映。選手・監督・審判がユニフォームにピースワッペンを貼って試合に臨みました。とうろう流しの委任式や被爆ピアノでの国歌演奏、折り鶴コーナーなどを設けています。
広島東洋カープHP　 https://www.carp.co.jp/

©2018 S.FC
『ピースマッチ』
2020年8月9日　（vs湘南ベルマーレ）
2021年8月14日　（vsヴィッセル神戸）
スタジアム内において、被爆の実相等の展示、ピースメッセージボードも設置。また選手たちによる平和リレーメッセージなどを予定しています。
サンフレッチェ広島HP　https://www.sanfrecce.co.jp/

広島交響楽団
2020年8月5日、6日
『広島交響楽団　被爆75年　2020「平和の夕べ」コンサート～Music for Peace～』
（文化庁委託事業令和2年度戦略的芸術文化想像推進事業、ベートーヴェン生誕250年プロジェクト / 2016-2020 and beyond）
2020年6月26日、8月27日、10月2日、12月17日
『ディスカバリーシリーズ　ベートーヴェン生誕250周年　交響曲シリーズHosokawa×Beethoven』
2020年12月10日
『被爆75年　第406回特別定期演奏会』
2021年8月5日
2021「平和の夕べ」コンサート 祈り
広島交響楽団HP　http://hirokyo.or.jp/