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国際平和拠点ひろしま

「2020世界平和経済人会議ひろしま東京セッション」レポート(広島県知事基調講演)

本イベントは、広島県主催「2020世界平和経済人会議ひろしま」のサブイベントとして、東京で開催されました。

「ビジネス、SDGs、積極的平和」をキーワードとしたセッションに、「コロナスペシャルセッション」も加え、多岐にわたる業界から第一線でご活躍されている方々にご登壇頂き,お話しいただきました。

この中で湯﨑英彦知事が講演しました。

講演概要

COVID-19は,人間の経済活動の拡大,グローバル化した経済社会がもたらした。人々の活動領域が広がり,動物とウイルスの領域に人間が進出した結果である。中国の集団発生から瞬く間に世界中で蔓延したのも,経済活動を伴う人の移動によるものである。

COVID-19の流行は,すでに存在していた数多くの課題を世界中で顕在化した。日本も例外ではなく,非正規雇用者の減少,休業者の増加など大きな影響を受けた。

COVID-19は社会に対する危機である。そして,同時に,個々の人間に対する危機でもある。貧富に関係なく,感染のリスクがあり,誰もが危機に直面している。

地球規模課題は,地球に対する危機であると同時に,そこに暮らす個人への危機でもある。近年,毎年のように起きる災害や,食糧危機などが気候変動によるリスクとして知られている。食糧危機が起きれば,食糧争奪に係る国家間の紛争に繋がっていくかもしれない。このように環境問題も安全保障や平和に対する脅威となる。

核兵器については,多くの人には国家安全保障の問題として認識されている。しかし,同時に個人に対する非常に大きな危機でもある。核兵器が使用されたとき,直接の被害者になるのは個々の人間である。その被害は,命に関わるものはもちろん,爆発による環境被害,放射能汚染,寒冷化や食糧問題等,様々である。つまり,これは人間の安全保障の問題でもあるということだ。

COVID-19にしても,環境問題にしても,経済がもたらしたものといっても過言ではない。他方で,様々な問題は経済により解決できるのではないかと考えている。

世界平和経済人会議では,様々な問題とビジネス・経済の関係,ビジネス・経済が持つ問題解決の可能性について議論する。

ウイルスの人間環境への持ち込みや貧富差の拡大,環境問題など,ビジネスや経済はときとして問題を創る。しかし,「ビジネス・経済が課題を解決する」という構造に転換するときが来ているのではないだろうか。それがSDGsの達成,平和の構築に繋がっていく。

ESGが普通のことになってきており,より踏み込んで社会課題を解決していく流れができつつある。ビジネスの本業の中に埋め込んで取り組んでいくことが必要である。

 

様々な課題をビジネス・経済に取り込む形で解決していけないだろうか。

核兵器の問題もビジネス・経済で変えることはできないだろうか。

 

イベント概要

Peace After COVID-19, With COVID-19 スペシャルイベント

「2020世界平和経済人会議ひろしま東京セッション」

~ビジネスセクターによるSDGsを通じた積極的平和への貢献のカタチを考える~

 

日時:2020年6月11日(木)18:00~22:35

場所:オンライン開催(会場から中継)

主催:2020世界平和経済人会議ひろしま東京セッション運営委員会

協力:マカイラ株式会社、青山社中株式会社、一般社団法人グラミン日本、One Young World Japan Committee

Innovation Partner:三井不動産株式会社 BASE Q

オフィシャルメディアパートナー:ジャパンタイムズ

 

※本イベントによる収入から経費を差し引いた利益は、コロナウィルスの影響による生活困窮者等を支援する非営利団体、または公益法人等へ全額寄付します。

このページに関連する情報

2020世界平和経済人会議ひろしまの開催決定(8月8日オンライン開催)

2020世界平和経済人会議ひろしま東京セッション

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