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国際平和拠点ひろしま

「2020世界平和経済人会議ひろしま東京セッション」レポート

本イベントは、広島県主催「2020世界平和経済人会議ひろしま」のサブイベントとして、東京で開催されました。

「ビジネス、SDGs、積極的平和」をキーワードとしたセッションに、「コロナスペシャルセッション」も加え、多岐にわたる業界から第一線でご活躍されている方々にご登壇頂き,お話しいただきました。

この中で湯﨑英彦知事が講演しました。

イントロダクション

スピーカー

藤井 宏一郎(マカイラ株式会社代表取締役)

 

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 ビジネスと平和は,関係がないように見える。そこにSDGsが加わると,関係がより分かりにくくなる。 外交や政治により戦争や紛争は起こり,平和を脅かすが,環境,人権,教育,衛生の観点からは,企業も平和への貢献が可能であり,企業と平和を結びつけることがこの会議の目的である。

 現代は,地球規模課題が現れ,問題の規模が大きく,かつ複雑になり,「国家間の戦争をなくせば,世界は平和で幸せ」という構造ではなくなってきている。 国家間の紛争がこれまでの戦争のイメージだった。しかし,現代においては,新しい戦争(主体:多種多様な集団,手法:ゲリラ戦術,資金源:グローバル化経済)に変化している。 戦争の概念の変化と同時に,消極的平和から積極的平和,つまり「人間が基本的人権を享受して人間らしく生きられる状態」へと,平和の概念も変化してきた。 また,国家の安全保障に加え,人間の安全保障(恐怖,欠乏からの自由,尊厳ある人間生活)が重視されるようになった。

 積極的平和につながる分かりやすい目標ともいえるのが,SDGs。

 SDGsは,ビジネスセクターによる積極的平和の貢献の形を考える指標となる。

 

 

 

基調講演

スピーカー

湯﨑 英彦(広島県知事)

 

基調講演のレポートはこちら

 

 

 

セッション1 環境保全・気候変動対策

モデレーター

島田 久仁彦(株式会社KS International Strategies代表取締役社長CEO)

パネリスト

井植 美奈子(一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局理事長)

大川 順子(日本航空株式会社特別理事,NHK中央放送番組審議会委員,経済同友会企業経営委員会副委員長)

山田 唯人(マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社パートナー)

 

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 COVID-19の影響は,移動の自由を制限し,経済活動を制限した。このことにより,日常生活にも制限が増えたが,一方で,温室効果ガス排出量が削減され,中国の空気汚染やインドのガンジス川の水質汚染が緩和されるなどの変化もあった。

 環境,気候変動の問題を解決するためには,企業は,ビジネス=利他主義から脱却し,国際組織等のルールメイキングに任せきりにするのではなく,積極的に関与していくべきである。

 また,一人ひとりがサスティナビリティコンシャスな消費者行動を取り,消費全体がビジネスを変えていくサイクルが必要となる。

 

 

 

セッション2 貧困撲滅・エンパワーメント

モデレーター

宇佐美 潤祐(株式会社UNLOCK POTENTIAL代表取締役)

パネリスト

柏倉 美保子(ビル&メリンダ・ゲイツ財団日本常駐代表)

百野 公裕(一般社団法人グラミン日本理事長兼CEO)

渡邊 奈々(ASHOKA JAPAN創設者・代表理事,写真家,著者,京都大学国際アドバイザー)

 

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 日本には貧困はないと言われてきた。しかし,実際には相対的貧困層が6人に1人,約2,000万人が貧困だとされている。この貧困の問題を解決するためには,エンパシー(共感),また,企業の巻き込みが重要である。

 貧困の実態を知り,当事者の声を聴いて,エンパシーを持ち,どんな支援が求められているのか,企業として,自分として何ができるのかを本気で考えなくてはならない。

 支援する人とされる人という枠組みにせず,共に取組ことが大切である。

 

 

 

セッション3 ビジネス・金融

モデレーター

山中 礼二(一般財団法人KIBOW社会投資ディレクター,休眠預金等活用審議会委員)

パネリスト

丹羽 優喜(グランドグリーン株式会社代表取締役)

林 礼子(メリルリンチ日本証券株式会社取締役副社長)

安川 新一郎(グレートジャーニー合同会社代表投資家,元東京都特別参与)

 

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 マネーがテクノロジーを育み,それが平和を育むという矢印が本当につながっているのかを考える。

 日本でもテクノロジービジネスは盛り上がりつつあるが,規模は小さい。スタートアップはリスキーなビジネスであり,金融だけ考えると参入する領域ではないが,平和に貢献するという意味では,誰かが積極的に取り組まなくてはならない。

 金融は手段である。平和をもたらすことも,時には戦争をもたらすこともできてしまう。

 世界を平和にするという意思をもって,金融の力を働かせるべきである。

 

 

 

ラップ・アップ テクノロジー・イノベーション

モデレーター

加治 慶光(シナモンAI取締役会長執行役員,グロービズ経営大学院教授,鎌倉市参与(スマートシティ,SDGs担当))

パネリスト

光村 圭一郎(三井不動産株式会社BASE Q運営責任者)

吉沢 康弘(インクルージョン・ジャパン株式会社ディレクター)

 

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 この会議は平和とビジネスを結びつける作戦を考える会議である。

 ビジネスとテクノロジーの掛け算であるイノベーションは,人を幸せにする方向にも,不幸にする方向にもどちらにも働く可能性がある。イノベーションに挑む,創る人たちは,今,創ろうとしているイノベーションが社会に必要だと言えるかを自問自答しなければならない。

 また,テクノロジーの進化は目まぐるしく,この進化に追いつけるか追いつけないかで格差が広がっていく。進化に追いつける人々は,このテクノロジーの進化によって社会に対して何ができるかを考えていかなくてはならない。

 持続可能な未来のために「明日から何ができるか」を考えることは大切である。未来を創るということは,「どんな未来が欲しいのか」という意思に基づく。何か創りたい,変えたいものがあるのであれば行動が伴うべきである。

 

 

 

スペシャルセッション Peace After COVID-19,With COVID-19

モデレーター

加治 慶光(シナモンAI取締役会長執行役員,グロービズ経営大学院教授,鎌倉市参与(スマートシティ,SDGs担当))

パネリスト

桑原 祐(マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社シニアパートナー)

谷本 有香(Forbes JAPAN Web編集長)

浜田 敬子(Business Insider Japan統括編集長,AERA元編集長)

 

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 COVID-19は,様々な問題・課題を浮き彫りにし,世界中に危機をもたらした。しかし,このことが世界の変化点,変曲点になっていくと考えられ,今が前向きな変化を作るチャンスである。

 SDGsの目標は誰も取り残さないことである。まずは,日本国内にある問題の解決をしていく。それがSDGsの達成に,ひいては世界平和につながる。このために企業ができることも大きく,ビジネスとして問題・課題を解決することで持続性が生まれる。 自分の仕事の中で何ができるか,少しずつでも皆が取り組めば変化が生まれるのではないだろうか。

 個人,企業,国など多様な主体それぞれがリーダーシップを発揮し,変化を加速させるよう行動することで社会的に正しい解を導き出していく。

 

 

 

イベント概要

Peace After COVID-19, With COVID-19 スペシャルイベント

「2020世界平和経済人会議ひろしま東京セッション」

~ビジネスセクターによるSDGsを通じた積極的平和への貢献のカタチを考える~

 

日時:2020年6月11日(木)18:00~22:35

場所:オンライン開催(会場から中継)

主催:2020世界平和経済人会議ひろしま東京セッション運営委員会

協力:マカイラ株式会社、青山社中株式会社、一般社団法人グラミン日本、One Young World Japan Committee

Innovation Partner:三井不動産株式会社 BASE Q

オフィシャルメディアパートナー:ジャパンタイムズ

 

※本イベントによる収入から経費を差し引いた利益は、コロナウィルスの影響による生活困窮者等を支援する非営利団体、または公益法人等へ全額寄付します。

このページに関連する情報

2020世界平和経済人会議ひろしまの開催決定(8月8日オンライン開催)

2020世界平和経済人会議ひろしま東京セッション

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