原爆に遭った少女の話4
※7 人は死んでいくが、誰が誰だかわからない。顔が焼けただれて腫れあがり、人相が悪くなるのです。一年生は全然顔を知らないので、なおさらです。親御さんに迎えにきて「だれそれですが、いますか」と聞かれても、人相が分からないので答えられませんでした
※8 伏せっている者が水を欲しがります、医者の先生が診て回るが、助かる見込みのある者には「飲ましちゃいけん」との指示がありました。反対に「飲ましてあげてくれ」は死の宣告。「あーうまかった」、「もう一口くれ」と言うので、末期の水を泣く泣く飲ませました。口をやられていない人は「水をくれ」とはっきり言えるが、口をやられた人は手真似で伝えてきます。「飲ませてあげてください」と言われ、飲ませます。この人は死ぬのだ……と、涙が出ました。
(この記事は下記の書籍から転載しています)
「被爆電車75年の旅」
~走る歴史モニュメント、その裏に秘められた復興と再生の物語~
制作協力:広島電鉄
発刊:2017年
価格:2500円+税
ISBN:978-4-86250-527-9
【平和学習事業の紹介】
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