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国際平和拠点ひろしま

GHANA NEWS LETTER Vol.3

2018.11.20

こんにちは!
青年海外協力隊の助産師隊員としてガーナに派遣されている河原美代です。


11月のはじめに高校生を対象に「原爆展」をひらきました!
今回はそのときの様子についてお伝えします!

セントピーターズ高校

今回、原爆展の開催場所として選んだのはガーナでもトップクラスのエリート男子校、 「セントピーターズ高校」 です。
この学校は日本との強いつながりがあります。毎年、日本への研修旅行に数名の生徒が参加したり、ガーナ国内では日本語スピーチコンテストやよさこい祭りなどに参加して、積極的に日本への理解を深めています。

「学校の校門付近」 校内もとてもきれい
(ここはリゾートかな?)

原爆展とは?

原爆写真ポスターを真剣に見る生徒たち

生徒たちの声

原爆展のあとにアンケートを行いました。
その中から生徒のすてきなコメントをいくつか紹介します!

  • すべてが失われても希望を持ち、諦めない力を示してくれたヒロシマとナガサキに感謝したい
  • 世界平和のために、まずは一人ひとりの関わりから始めなければならない
  • すべての人を平等だとみなした時にのみ世界平和は実現する
  • 平和な世界をつくるために今日の学びを友達にも伝えたい

なぜ企画したの?

ガーナの良いところは?と聞くと「平和なところ!」と自信を持ってガーナの人は答えてくれます。

では、この国で原爆展を開く意味は何なのでしょう?

いまだ紛争の絶えない周りの国々。
ガーナは平和な国で良かったね。それだけで終わっていいの?今も多くの子どもたちが平和な日々をおびやかされている。
平和だからこそ世界にも目をむけて、世界の問題について考えてほしい!
そんな思いで原爆展を企画しました。

お知らせ用ポスターの一部

終えてみての思い

原爆展をしようと決めたとき、伝え方によっては偏った情報のみ伝わり、誤解を生んでしまうのではないかと心配していました。
しかし、生徒たちの感想からは特定の国や組織への批判ではなく、過去の出来事から学びをえて、これからの未来をつくろうとする姿勢が感じられ、私たちの思いを受け止めてくれたことに安心しました。
限られた時間の中で多くを伝えることはできませんでしたが、彼らにとってこのワークショップが世界の問題に目をむけるきっかけになることを願っています。

被爆3 世であることの意味

ガーナでも「ヒロシマ」「ナガサキ」の名前は有名です。

広島出身と伝えると、「ああ、原爆が落とされた場所だね。」と言われます。なかには広島出身だと言っただけで「ソーリー。」と言う人も・・・。今の広島や長崎のことは知らない人がほとんどです。


原爆展の前に生徒と軽く話したとき、「原爆でヒロシマは壊れちゃったんでしょ?」と少しふざけた感じの反応。「今は大きな都市だよ。でも原爆ではたくさんの人が亡くなった。私のおじいちゃんも原爆の被害にあったよ。」と伝えると表情が変わった。きっと彼らにとっては遠い国の昔の話。でも、じっさいに家族が原爆で苦しんだ経験を伝えることで、身近な問題になることもあるのかなと思いました。


ひろしま平和貢献大使について

広島県出身のJICAボランティアを対象に,ひろしま平和貢献大使を委嘱しています。
ひろしま平和貢献大使の方々には,赴任国と広島県の架け橋として,現地の生活や活動の様子についての情報提供とともに,
広島の被爆の実相や復興の歩みについて伝える原爆展を現地で積極的に開催していただくこととしています。

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