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国際平和拠点ひろしま

Leaning from Hiroshima’s Reconstruction Experience: Reborn from the Ashes vol1第4章 広島平和記念都市建設法: はじめに

広島における戦後復興過程について記述を進めるが,当初の復興計画は財政難,人材難,資材不足,公有地不足といった様々な困難な事態に遭遇することとなる。本章では,このような困難性をのりこえるべく到達した国からの特別補助や国有財産の払い下げへの道を開いた広島平和記念都市建設法制定について記述する必要があろう。憲法95条に基づく特別法のシステムは広島にとって起死回生の制度であったことを明らかにする。また,この制定過程とそれによってもたらされた平和記念都市建設計画という法定計画策定への過程を辿ることも重要なテーマとなる。特に,平和記念都市という概念の形成,平和記念施設という特別な事業制度,平和記念公園の設計と建設の実態等を明らかにすること,さらに復興計画として特徴的な平和大通りの建設にまつわる諸問題にも触れ,復興過程を記録する必要がある。また,広島を基本に置きながら,復興の特質について可能な限り触れておきたい。


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