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国際平和拠点ひろしま

Leaning from Hiroshima’s Reconstruction Experience: Reborn from the Ashes vol2原爆による医療の崩壊と戦後の再生

千田 武志(ちだ たけし)

昭和 21(1946)年生まれ。広島大学大学院経済学研究科(修士課程)修了。
平成 9(1997)年呉市史編さん室長,平成 14(2002)年広島国際大学医療福祉学部教授を経て,現在,呉市参与(呉市史編さん担当),広島国際大学非常勤講師。

はじめに

本稿の目的は,ひろしま復興・平和構築研究事業報告書『広島の復興経験を生かすために-廃墟からの再生-』の第 7 章「保健・医療の充実と被爆者支援」(以下,「被爆者支援」と省略)において被爆者医療について概観したのに続き,そこで予想以上に早く医療の復興,再生がなされたと指摘したことに焦点をあて,その状況をできるだけ具体的に検証することである。
なお「被爆者支援」と異なり一部は戦前,主に戦時期を対象とすることになるが,それは戦後といえども広島の医療は,軍都広島の影響をぬきに考えられないことによる。

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