Leaning from Hiroshima’s Reconstruction Experience: Reborn from the Ashes vol3おわりに
本稿では、本土決戦体制下における空襲への備え、軍の主導による迅速な戦災処理、応援体制の発動、応急対策、情報統制と民心安定・治安維持、軍政状態からの脱却、常態復帰に向けての職員補充、解体された軍の遺産(ヒト・モノ)の活用、などに焦点を当て、原爆被災に対する行政の対応から常態への復帰に至る過程を略述した。
行政機能は戦災のダメージが大きかっただけに、その回復は容易でなかった。広島という都市の復興やそこで暮らす人々の復興には、それ以上に大きな困難と長期にわたる時間を要した。これらについては、別の機会に論じられるであろう。