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国際平和拠点ひろしま

Governor's Commentミシェル欧州理事会議長の来広について(知事コメント)

令和4(2022)年5月13日(日本時間)に ミシェル欧州理事会議長が広島を訪問され,知事と対談しました。広島県知事のコメントは以下のとおりです。

 

知事コメント

 ロシアが,ウクライナ侵略の中で,核兵器の使用をも示唆し,欧州の安全保障が非常に厳しい状況におかれている中,ミシェル欧州理事会議長が,被爆の実相に直接触れられるため,広島に訪問されたことに,県民を代表して,心から感謝の意を表します。

 

 対談の中で,議長からは,ウクライナ侵略に関して,対ロシア制裁によってロシアに圧力をかけることや,核不拡散の問題について,EUと日本は同じ立場に立っていること,また,北朝鮮についても,昨日行われた日EU首脳会談で議論を行ったこと,EUのDNAには平和と繁栄があり,今回の訪問は広島の歴史的経験を学ばせていただく機会であると考えている,との発言がありました。

 

 私からは,今一番重要なことは,今行われている戦争において,核兵器の使用を阻止すること,広島で「思われたこと」,「感じたこと」を大事にするとともに,EUの各首脳と共有していただきたいこと,また,核抑止が単なる脅しでなく,現実的なリスクであることが明らかになった今,核兵器による破滅から逃れる唯一かつ確実な方法は,廃絶しかないことを申し上げ,議長にも,賛同をいただいたところです。

 

 さらに,広島の持つメッセージとして,復興への確信と未来への希望があることから,今後ウクライナが復興していく際には,お手伝いできることがあるだろうと申し上げました。

 

 平和記念資料館の演説で,議長は,世界から大量破壊兵器を廃絶しなければならないという決意とともに,被爆の実相に触れられた思いを,率直で深い言葉で述べられており,私自身も深く感銘を受け,核兵器廃絶に向けた決意を新たにしたところです。

 

 議長には,この度の来広を機に,EUの各首脳に,ぜひ広島訪問を呼び掛けていただくとともに,被爆者をはじめ,核兵器の廃絶を願う国際社会に思いを寄せ,一日も早い核兵器廃絶の実現に向けて,具体的なプロセスが進むよう,リーダーシップを発揮していただくことを強く期待しています。

 

令和4年5月13日

広島県知事 湯﨑 英彦

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