NPO法人湯来観光地域づくり公社
基本情報
事業内容
アクティビティ事業、温泉街再生事業
私たちはこんな会社・団体
湯来町を拠点に、アウトドアアクティビティの造成や、産直市、温泉街再生事業などをしています。
平和推進の取り組み
SDGsの目標
SDGsや平和に関する具体的な取組内容
今,世界で一番伸びている旅行形態であるアドベンチャーツーリズム(以下、「AT」という。)をご存知でしょうか。ATは「アクティビティ、自然、文化体験の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行」のことです。 弊社は、湯来町を拠点に地域活性化に取組むNPO法人で、このATに力を入れています。 ATは,旅行者が地域独自の自然や地域のありのままの文化を地域の方々とともに体験し、旅行者自身が自己変革・成長を実現することを目的としています。また同時に、旅行者が「自分の支払ったお金が地域の持続可能性に寄与できるかどうか」という視点で旅先を選ぶという点も特徴的で、以上の点から、日本の中山間地域とは非常に親和性の高い旅行形態であると言えます。 ATはガイドの質が非常に重要です。ガイドの育成は,弊社と日本アドベンチャーツーリズム協議会で担っています。この育成にはもちろん時間もかかりますが、旅行単価も高いため、ガイドとして生計を立てていくことが可能です。つまり,雇用が創出でき、かつ個人の裁量が大きいので、やりがいのある働き方が可能です。また同時に、必ずガイドがつくことで、自然環境を守りつつ、生態系の維持についての学習も可能で、そうした学びの要素がツアーの価値をさらに高めます。 広島は、「平和」を発信できる都市です。弊社が取り組んでいるATでは、原爆投下の悲惨さや、戦争が無いことの大切さを伝えるのはもちろんのこと、広島の人々がこの街を作り上げてきた情熱や、日本の田舎での自然と共存した暮らしを通じて、もっと広い意味での平和な暮らしのあり方についても体感できるようになっています。様々なアクティビティを通じて、広島人の暮らしを体感し、そして参加者の一体感も高まった後に、「平和」とは何かを、国や人種を超えて対話することで、自分ごとに落とし込むことができます。
取組推進のために工夫していること(団体内での体制づくり, ステークホルダーとの連携など)
弊社は,国・県・市はもちろん、広島市周辺地域のアクティビティ事業者や市民大学、シンクタンク等とも連携して,先述のプログラムを実施しています。 例えば,中山間地域の持続可能性とインバウンド誘致という国にとっても重要な課題を掛け合わせることで、関わるステークホルダーが増え、より深みのあるプログラムにすることができます。行政も含めた多様なステークホルダーの存在により、メディアバリューも高まり、メディアをうまく活用しながら広報活動を展開することも可能です。 また、中山間地域の持続可能性を考えたとき、中山間地域で地域活性化などに取り組む人々のみで実施することは不可能であり、都市部を拠点とする事業者とのパートナーシップが不可欠です。中山間地域に対する都市の視点を加えることで、新しい事業やアイデアが広がり、都市部の住民が関われる機会が増えます。関わる人やアイデアが増えることで、持続可能な中山間地域の可能性が広がります。 今後、より多くのパートナーを獲得しながら、連携を強化していく予定です。