新たな総合計画（ 安心▷誇り▷挑戦 　ひろしまビジョン）の策定を受けて，被爆75年を契機に，核兵器のない平和な世界の実現に向けた取り組みを強化するための新たな提案として「ひろしまイニシアティブ」の策定を進めています。

この度，骨子をとりまとめました。

ひろしまイニシアティブの策定・推進

目的

核兵器廃絶に向けた新たな提案を策定・推進することで，核兵器廃絶実現に向けた決意を改めて示し，核兵器のない平和な世界の実現に具体的に貢献する。

概要

被爆75年を契機に，核兵器廃絶のための世界的な行動をすべての国，国際機関，市民社会に改めて呼びかける。

骨子

1．国連における核兵器廃絶目標の合意

2030年には，核兵器廃絶にむけた核兵器保有国を含む明確な国際的合意が達成されるよう，さまざまな国際的プロセスにおいて働きかけを強める。

　

2．核兵器を拒否する世界的規範の強化

核兵器禁止条約への署名・批准を世界のすべての国へ求めるとともに，核兵器の非人道性を世界に伝えていく若い世代の育成に力を入れる。

　

3．核軍縮の促進と核兵器に依存しない安全保障の探求

核抑止に代替する核兵器に依存しない安全保障政策や核軍縮の具体的方策について研究と啓発を後押しする。

　

4．協働のためのプラットフォームの構築

国，国際機関，市民社会の間のパートナーシップを促進し，協働のためのプラットフォームを構築する。

　

ひろしまイニシアティブ骨子

　ひろしまイニシアティブ（骨子）

英語：Hiroshima Initiative (Outline) [provisional Translation]

ひろしまイニシアティブ骨子（PDF一括ダウンロード）

ひろしまイニシアティブ骨子

　

安心▷誇り▷挑戦 　ひろしまビジョンでの「平和」の位置づけ

（１）目指す姿（１０年後）

核兵器の存在を前提としない，新たな安全保障政策に基づく多国間枠組みに，核兵器国を含む全ての国の合意，参加を得て，核兵器廃絶の実現に向けた具体的な道筋が明らかになっています。

（２）目指す姿の実現に向けた取組の方向（抜粋）

ア　核兵器廃絶に向けた多国間枠組みの形成

核抑止に替わる新たな安全保障政策づくりを進め，その政策について各国の賛同を得ることにより，核兵器のない平和な世界の実現に向けた多国間枠組みの形成を図ります。

イ 平和の取組への賛同者の拡大と世界への働きかけ

国，国際機関，市民社会など多様な主体との協働により，平和の取組への賛同者を拡大していきます。

ウ 持続可能な平和推進メカニズムの構築

平和に関する資源の集積機能や平和に関する諸課題を解決に導くための研究機能等を備えたセンター機能の確立を進めます。