校舎に原爆ドームのモザイク画が出現
北海道旭川工業高等学校の平和への取組
北海道旭川工業高等学校では、秋に予定されていた関西・広島への修学旅行が2021年1月に延期になったことと、毎年7月に行われていた学校祭も中止されたことから事前学習の取組の一環として校舎の窓を利用した原爆ドーム巨大モザイク画を制作したそうです。8月10日までの展示となります。
このモザイク画は生徒が1枚1枚色を塗った約600枚の紙を合わせて作られており、校舎の2階から4階までの窓に貼ってあるそうです。縦およそ9メートル、横およそ8メートルの巨大なモザイク画となっています。
旭川工業高等学校の生徒にお話を伺いましたので紹介します。
質問:完成したモザイク画をみた感想は?
回答:思った以上のスケールのものができたと思います。窓に貼り終え、外から見たときに、皆おもわず「すごい!」と声に出したほどでした。インパクト抜群のとても良い出来だと思います。
質問:製作前と後での心境の変化はありましたか?
回答:今回の活動を通して一番に感じたのは、戦争を体験していない私たちが、戦争をどうとらえ、どう深く考えればいいのかを、まず考えなければならないんだなと強く感じました。
質問:広島訪問で学びたいこと、聞きたい事は何ですか?
回答:当時(戦時中)の世の中や考え方、そして戦争・被爆体験を実際に経験された方々のお話しを伺いたいです。戦争・被爆体験から、何を思うようになったか、それをどう伝えていきたいか、を聞いてみたいです。
質問:北海道では被爆75年について目にしたり聞いたりする事はありますか?
回答:北海道のローカル番組等で戦争についてよく目にはしますが、広島や長崎、そして沖縄等の戦争の中心となった地と比べると少ないのが現状だと思います。
質問:製作したモザイク画で伝えたいことは何ですか?
回答:戦争を体験していない私たちが、何かひとつ行動を起こすことによって変わるものがあるはずだということ、そしてみんながそれを信じて繋いでいこうとしてくれるように願っています。
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