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国際平和拠点ひろしま

セッション1 概要

テーマ:経済安全保障とSDGsの時代におけるエネルギーの安定供給

  • 日本をとりまく国際情勢と社会経済構造の複雑さが昨今増していることを受け、経済安全保障が昨今クローズアップされている。特に、ウクライナ情勢を受けて食料・資源・エネルギーなどの安定供給の確保が世界的課題となる中、安定した社会生活を各国が維持するために、企業が果たすべき役割は大きい。
  • 特にエネルギーについては、ロシアからのLNG及び石油の輸入に多くを依存する欧州各国は、エネルギーミックスの見直しを余儀なくされた。この中で、化石燃料への回帰や原子力の復活などがあり得るのではないかとの議論も一部にはあったものの、実際には欧州ではこれまでよりも更に、太陽光や風力など、CO2排出量の低い再生可能エネルギーへの移行を加速するという方向に舵を切っているように見える。安易に供給の安定したエネルギー源に飛びつくのではなく、CO2排出削減を真に促進するエネルギー源であることが重要だという欧州の方向性に接し、日本の政府と企業はどう動くべきか。

  • 本セッションでは、このように、複雑さを増す国際情勢と社会経済構造の変化を踏まえたエネルギーの安定供給における企業への期待と、経済安全保障やSDGsなど、その配慮すべき多面的な責任について議論したい。