核軍縮 |
評点 6.5 |
最高評点 101 |
評点率 6.4% |
『ひろしまレポート2020年版』からの評点変化 -0.5 |
5 核兵器国のなかで唯一、核兵器の削減を含め実質的な核軍縮に取り組んでいない。保有する核弾頭数は漸増を続け、約320 発と見積もられている。大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を中心に核戦力の近代化も積極的に推進している。8 月には、計4 発の対艦弾道ミサイルの発射実験を実施した。多国間核削減交渉に参加する条件として、米露による核兵器の大幅な削減を一貫して主張し、米国が求めた米中露による核軍備管理協議への参加も拒否した。核兵器禁止条約(TPNW)に反対し、署名していない。包括的核実験禁止条約(CTBT)を依然として批准しておらず、兵器用核分裂性物質の生産モラトリアムも宣言していない。核兵器の先行不使用、並びに非核兵器国への無条件の消極的安全保証を宣言し、意図の透明性を強調する一方、核戦力など能力面に関する情報は一切公表していない。 |
核不拡散 |
評点 30 |
最高評点 47 |
評点率 63.8% |
『ひろしまレポート2020年版』からの評点変化 0 |
国際原子力機関(IAEA)追加議定書を締結しているが、補完的なアクセスに関する規定はない。輸出管理にかかる国内実施体制の強化、あるいは安保理決議で定められた対北朝鮮制裁の履行に従事してきたと述べている。しかしながら、その取組は依然として十分ではないとの指摘もなされており、北朝鮮への制裁措置を定めた国連安保理決議への多くの違反も報告されている。パキスタンへの原子炉輸出が原子力供給国グループ(NSG)ガイドラインに反しているとの指摘が続いている。2020 年には「プルトニウム管理指針」に基づく報告をIAEA に提出しなかった。 |
核セキュリティ |
評点 27 |
最高評点 41 |
評点率 65.9% |
『ひろしまレポート2020年版』からの評点変化 0 |
関連条約をすべて批准している。INFCIRC/225/Rev.5 に基づく法令整備なども進めてきた。また、高濃縮ウラン(HEU)利用の最小限化のための国際協力や、IAEA との核セキュリティ技術協力センターを設置するなど、能動的に核セキュリティ強化に取り組む姿勢を示している。 |