核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)メリッサ・パーク事務局長が湯﨑知事を表敬訪問しました
令和6(2024)年1月19日(金)に、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)事務局長のメリッサ・パーク氏が湯﨑知事への表敬のため、広島県庁を来訪されました。
パーク事務局長は、元オーストラリア政府国際開発大臣で、2007~2016年には、西オーストラリア州フリーマントル選出の連邦議会議員を務め、その間、核軍縮のための超党派議員連盟のメンバー、地球規模問題に取り組む国際議員連盟(Parliamentarians for Global Action)のオーストラリア支部長、オーストラリア・国連議員グループ(Australia-United Nations Parliamentary Group)創設時の議長として一貫して核軍縮に取り組み、ICANオーストラリアのアンバサダーとしての立場で、核兵器禁止条約(TPNW)を支持しました。令和5(2023)年9月にICANの新事務局長に就任され、今回初めて広島を訪問されました。
パーク事務局長は、まず広島県とICANが共同で開催している「核兵器と安全保障を学ぶ 広島-ICANアカデミー」の実施について、被爆者が高齢化していく中において、若者が核廃絶に関わっていくこととそのための教育の重要性について述べ、今後も継続して協力していくことを確認しました。
また、あらゆるものを破壊しつくす核兵器は、持続可能性とは最も遠いところにあり両立はできないとし、このメッセージを広めるためには、他のコミュニティを巻き込むことが必要だと指摘しました。人々の健康問題や環境問題、経済発展、人権問題等といった地球規模の問題に核兵器問題は密接にかかわっているにもかかわらず、それらのコミュニティにおける議論の場では、核兵器問題は語られることが少ないため、広島県が、多様な分野に関わる団体とともに核兵器を持続可能性の観点から問題提起を行うグループとして設立した「グローバル・アライアンス『持続可能な平和と繁栄をすべての人に』」( 略称GASPPA :Global Alliance “Sustainable Peace and Prosperity for All”)の取組がたいへん有用である、との認識を示しました。
※「グローバル・アライアンス『持続可能な平和と繁栄をすべての人に』(GASPPA)」
湯﨑知事は、 核兵器問題への世界的な協力が得られれば、核兵器製造から多くの資源や頭脳が解放され、気候変動や種の絶滅等の地球規模課題へもよい効果を与える可能性があると、核兵器問題への関心が他の地球規模課題へ及ぼす相互の影響に言及し、核兵器問題へ更なる世界的な関心を集める必要性を強調しました。 その上で、様々な場面での連携を求め、パーク事務局長もこれに同意しました。
最後に、国際会議等のそれぞれの取組の場においての再会を誓い合い、核兵器廃絶へ向けたそれぞれの活動へエールを送りました。
今後も私たちは,様々な関係機関と連携して,平和の取組を進めていきます。
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