Event Report【Event Report】原爆の絵画展
広島国際会議場で「高校生が描いたヒロシマ 原爆の絵画展」が8月5日(水)〜8月27日(木)まで開催されています。原爆の絵画展の様子を紹介します。(報告者:広島県平和推進プロジェクト・チーム職員)
「原爆の絵」は平成16(2004)年から原爆被害の実相を次世代に伝え継承してくために広島平和記念資料館が実施している事業です。この絵は広島市立基町高等学校の生徒が約1年かけて制作した絵となります。被爆者の方々から何回も体験談を聞いて描いた作品は、制作後、平和記念資料館に寄贈され、被爆体験を修学旅行生などにお話しされる際に使用されているそうです。
生徒が描いた絵と一緒に生徒と被爆者のコメントが掲載されています。生徒のコメントには、被爆者の体験を描く際に難しかったことや被爆体験を聞いて感じたことなどが掲載されていました。被爆者のコメントには、生徒への感謝の言葉やこの絵を使って被爆証言をしていきたいという思いなどが掲載されていました。
この絵は、全て同じ被爆者である小倉桂子さんの被爆体験を聞いて生徒が絵にした作品となります。このように一人の被爆者の方の体験を複数の生徒で絵にしています。小倉桂子さんの被爆体験を絵にした生徒からは、「海外でも被爆証言をされている小倉桂子さんの体験を絵にしてこれを証言で使うと小倉さんから言ってもらえたことが嬉しかった。原爆のことを伝えなければいけいないと思っていたが、この絵を通じて少しでも原爆のことを伝えることに貢献できていたら嬉しい。」とコメントをいただきました。
小倉桂子さんには国際平和のための世界経済人会議2018のエクスカーションで被爆体験を英語で証言していただきました。また昨年開催した広島-ICANアカデミーでも参加者に被爆証言をしていただきました。
また、国際平和のための世界経済人会議2019で開催された「ポジティブ・エコノミー・フォーラム」にご登壇いただき、ご自身の体験などをお話しいただきました。
当日の様子はYouTubeにアップしていますのでぜひご覧ください。
セッションの一部に小倉さんがご登壇されています。
「原爆の絵画展」開催概要
開催日 令和2(2020)年8月5日〜8月27日
時 間 午前9時〜午後6時(最終入場午後5時)
場 所 広島国際会議場 地下2階大会議室ダリア(2)
(広島市中区中島町1番5号)
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