当サイトを最適な状態で閲覧していただくにはブラウザのJavaScriptを有効にしてご利用下さい。
JavaScriptを無効のままご覧いただいた場合には一部機能がご利用頂けない場合や正しい情報を取得できない場合がございます。

国際平和拠点ひろしま

NGO HiroshimaNGOひろしま NEWSLETTER

歯科医療支援活動~カンボジアの子どもたちの歯をまもる~

経済成長とともに砂糖の摂取機会が増えたカンボジアでは、特に子どもたちのむし歯が溢れています。歯科保健教育を普及させることで、はえかわった永久歯に新たなむし歯ができないようにすること、さらに次世代の子どもたちの歯や口を守ることを目標にして、NGOひろしまと広島大学歯学部とで協力し、歯科支援活動を展開しています。2009年より毎年1~2回、歯科医師、歯科衛生士や歯学部学生を中心としたメンバーで渡航を続けてきました。現地の歯科医師や歯科学生の協力を得るほか、カンボジアから日本に留学中の学生も加わる等、毎回総勢50名程度のチームで、簡単な歯科治療や歯科健診、指導を実施しています。これまでの十数年で、延べ約12,000名の子どもたちの歯科健診を実施し、小学校教員や教員養成校の学生延べ約1,500名に対し歯科保健指導の研修を提供しました。

歯科保健指導は、現地の食生活や文化に沿った内容を提供すること、子どもたちだけでなく小学校教員や将来教員となる教員養成校の学生に対して実施すること、カンボジアの歯科医師や学生と共に行うことで、より多くの対象者や次世代への拡がりを目指しています。指導の継続によるブラッシング習慣の定着やむし歯の減少といった成果もみられ始めています。

現在はCOVID-19拡大防止のため渡航が難しい状態ですが、今後もカンボジアのメンバーと協力体制を築き、将来的に歯科医療や歯科保健教育の自律による健康増進が実現するようサポートを続けていきたいと考えています。

岩本優子

・広島大学歯学部国際歯科医学連携開発センター国際活動企画運営部

・NGOひろしま理事

ニューズレター発行に寄せて

NGOひろしま・理事長 村田民雄

中米の最貧国訪問の直後、カンボジアを訪れる機会に恵まれました。そこでの第一印象は「何と自然の豊かな国なのか」です。誤った政治さえなければ、どんなに幸せな生活を送ることができただろうに。しかし現実は、ゼロからの復興を果たさなくてはなりません。このカンボジアで、NGOひろしまは多くの方々との協働で様々な事業を展開してきました。しかし、発信力の弱さゆえ、その実績と重要性が伝わっていません。そこで、シェムリアップでの交流センター建設を機に、ニューズレターを発行し、活動を積極的に発信したいと意気込んでいます。

<報告>カンボジア・タサエン村平和学習

期間:2019年11月5日(火)~11月7日(木)

参加者:ひろしまハウスカンボジア人(生徒14名、先生3名)、日本人4名(大人3名、学生1名)

目的:プノンペンのひろしまハウスで学習する子どもたちは、自国の現状や産業等について学ぶ機会が少なく、また遠方に旅する経験もありません。そこで、長年カンボジアで地雷処理活動をされているIMCCDの高山氏にご協力をいただき、タイとの国境の村での平和学習をサポートしました。子どもにとって、初めての貴重な体験になりました。

※IMCCD:国際地雷処理・地域復興支援の会

◉11月5日(火)

バッタンバン州タサエン村へ(バスで11時間半)

◉11月6日(水)5時頃起床

ドライフルーツやお酒の工場見学、日系企業工場見学(ダイソー)

地雷で右足を失った方のお話。

地雷処理作業中に殉職されたカンボジア人7名のお墓参り。

タサエン村の中学校での交流。初めはお互い恥ずかしそうにしていましたが、子ども同士すぐに打ち解け、最後は流行の歌を皆んなの前で披露する生徒もいました。

14時~夕方対人地雷、対戦車地雷、不発弾、爆破処理見学

18時タサエン村の子ども約80名が通う日本語学校生徒と交流

◉11月7日(木)

タサエン村からプノンペンへ(バスで11時間半)

報告者:NGOひろしま 本田俊司

編集後記 

「特定非営利活動法人(NPO法人)NGOひろしま」として 発行する初のニューズレターです。皆さんからのご意見を お待ちしています。皆さんと共にカンボジアでの事業を進 めていきいと思っています。ご支援、ご協力をよろしくお 願いいたします。また、ホームページもご覧ください。 URLは、https://www.ngo-hiroshima.orgです。(村田) 

 

NGOひろしまのウェブサイトを見る

この記事に関連付けられているタグ