核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴えるために1998年から活動をしている高校生平和大使をご存知ですか？

1998年にNPT（核兵器不拡散条約）に加盟していないインドとパキスタンが核実験を行いました。被爆地 広島・長崎の声を世界に伝えるため未来を担う若者を「高校生平和大使」として国際連合に派遣しました。

それ以降、毎年公募で選ばれた高校生が高校生平和大使として国際連合の訪問、各地での核兵器廃絶の署名活動、修学旅行生との交流などの活動をしています。

2020年第23代高校生平和大使28名の１人に選ばれた楠 康生さんに平和大使に応募したきっかけや活動への思いなどを伺いました。

楠さんは広島県が高校生世代向けに実施しているグローバル未来塾inひろしまの修了生でもあります。核兵器廃絶に向けて活動をしている高校生からのメッセージをぜひご覧ください。

はじめまして。修道高等学校2年の 楠 康生 です。
私は昨年、グローバル未来塾第4期生として半年間の研修を終え、今年の7月から第23代高校生平和大使として活動しています。
私が高校生平和大使の活動を志したのは、昨年のローマ教皇来広の際に、平和大使の先輩方が様々な活動をしている姿をニュースで見たことがきっかけでした。私自身、今後の活動を通して、皆さんが原爆や核兵器問題などにより深く関心を持ち、新たに平和活動を始める「きっかけ」を与えられればと思っています。
現在、核兵器廃絶に向けて取り組んでいる団体は日本にたくさんあります。ただ、その数自体は欧米と比較すれば少なく、日本全体で核兵器廃絶の世論が高まるという状況には至っていません。私たちの使命は、8月6日に広島で起きた出来事を再び繰り返さないためにも、ヒロシマが経験したことを深く「学び」、そして学んだことを多くの人に「発信する」ことで、活動の輪を広げていくことです。
みなさんの思いを少しずつでも行動に移しませんか。私たち高校生平和大使も全力でサポートします。

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