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国際平和拠点ひろしま

サンフレッチェ広島で活躍されてきた森﨑和幸さん,浩司さん 広島生まれ育ったお二人が語る平和とは?

広島のクラブチームとして,平和に貢献するサンフレッチェ広島。

今回は,森﨑和幸さん,浩司さんに平和についてお話をお伺いしてきました。

 

 

お二人は広島のご出身で,広島一筋で御活躍されてきました。 まずは平和について,広島に育って思うことをお聞かせください。

 

 

(浩司さん)

物心ついてから,原爆が投下されたということは,家族から話を聞いていたと思いますから,広島ってやっぱり平和都市というか,原爆が落とされた街という認識は小さいころから学んでいました。そういう環境で育ったので,「広島=平和都市,平和を発信できる街」っていう想いが年齢を重ねるごとに強くなってきました。

「広島はそういう街だったんだな。」ということを自分の頭の中で思い描きながら育ってきたという感じではありますね。

 

(和幸さん)

8月6日に黙祷をするというのは,小さいころから習慣というか,それが当たり前のことだと思っていたんですが,県外から来た選手とかに聞くと知らなかったということがありました。そういうことを考えると,まだまだ全国的に,もちろん広島は平和都市というか,そういうことが歴史的に起こった都市ということは分かっていると思うんですけど,じゃあ普段から平和について学んでいるかといったら,日本の中でも広島・長崎以外というところでいうとまだまだだと思います。そういった意味で考えると,広島の人はもちろんですけど,広島以外の人も協力を,もっと平和について考えてもらえたらなと思います。

 

 

平和にもいろいろな定義があって,戦争がない状態はもちろん,自然災害や紛争,新型コロナなども平和を脅かす要因です。実際,ここ数日の間〔注:取材日7月7日〕にも大雨による災害で被害に遭われた方もいらっしゃいます。今回,ご参加いただいた「#CranesForOurFutureキャンペーン」は,そういった方々も含めて世界中の方と平和への想いを繋ぐということを目指しています。参加されてみていかがですか。

 

 

(浩司さん)

災害とか,こういうコロナの世の中で,まだまだ苦しんでいる方とかたくさんいらっしゃると思いますけど,平和のことに対して団結してみんなで助け合うというその気持ちっていうのは,こういう機会をいただかないとなかなか改めてそういう想いになれないというところで,参加してみてそういう気持ちにさせられるなというのは感じました。

 

(和幸さん)

今,いろいろなことが起きていて,災害とかそういうニュースを見ると何気ない日常が幸せなんだなと改めて感じます。生活しているうえで,困っている人を助けてあげたいなとか力になりたいなという想いになれるので,こういう取組に参加させていただいてありがたいですし,そういう一人ひとりが人を助ける気持ちを持てば,それがおのずと平和の世界に繋がっていくのかなと。そういう意識で僕も過ごしていきたいなと思います。

 

 

久しぶりの折り鶴だという和幸さん,浩司さん。「サッカーやってたので,脚は器用なんですけど手先は不器用なんです・・・。」と少し苦戦されている様子でした。

 

 

 

8月6日が近づいてきました。おばあさまが被爆者だというお話もお伺いしましたが,最後に何か想いがあれば。

 

 

(浩司さん)

原爆を落とされて大変な状況だったと思うんですけど,戦後,スポーツで,サッカーで元気にしていくっていう歴史が広島にあるっていろいろ聞いてきて,親から聞いたとか,おじいちゃん,おばあちゃんから聞いたとかそういうことよりも,スポーツで明るくできるなとか,スポーツで元気にできるなとか思うようになりました。スポーツで誰かを明るくできるなっていう気持ちとか意識とか,そういうのはすごく持ち続けていきたいなと。そう考える機会が多くなりましたね。

 

(和幸さん)

祖母は,当日,家から離れたところにいたみたいでそれで助かったと聞いています。祖母がいなければ僕たちもいなかったので,それはずっと感謝してし続けています。

僕らもそうやって繋いでくれた命を今後,広島のためにというか,どうやって貢献していけるかというところで,僕らはサッカーの世界で生きてきたので,サッカーの力で,コロナの状況もありますし,元気になってもらえるように活動していきたいなと思います。

 

 

 

お忙しい中,御協力くださったお二人に改めて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

 

【取材担当者こぼれ話】

折り鶴を折っていただきながら,長崎とのピースマッチのときの話や浩司さんが参加された,聖火リレー(トーチキス)の際の裏話なども伺うことができました。

 

 

お二人を前に緊張していた担当者に優しくお声がけいただき,
すっかりファンになってしまいました!

 

 

この取材の最後には平和のメッセージもいただきましたので,ぜひご覧ください!

ここでしか見られないおまけ動画も公開していますよ!!

 

 

 

 

 

森﨑和幸

1981年5月9日生まれ,広島県広島市出身。双子の兄。現役時代のポジションはMF。1999年当時クラブ最年少でJリーグデビュー。サンフレッチェ広島一筋でプレーし,3度のJ1優勝に貢献した。歴代の監督からは「ドクトル・カズ」「現場監督」「カズこそ,サンフレッチェ広島なのだ」などと絶大な信頼を得,サポーターからも「俺たちの和幸,俺たちの誇り」と歌われた。2018年に現役を引退。Jリーグ通算504試合出場22得点。現在はサンフレッチェ広島クラブ・リレーションズ・マネージャー(C.R.M)を務める。

 

森﨑浩司

1981年5月9日生まれ,広島県広島市出身。双子の弟。現役時代のポジションはMF。2000年にJリーグデビュー。2004年にはU-23日本代表としてアテネ五輪に出場した。サンフレッチェ広島一筋でプレーし,3度のJ1優勝に貢献した。主に左足から放たれる高精度のシュートやフリーキックが評価され,多くのサポーターを魅了した。2016年に現役を引退。Jリーグ通算335試合出場65得点。現在はサンフレッチェ広島アンバサダーを務める。

 

 

 

 

●サンフレッチェ広島の平和の取り組み

ピースマッチ

サンフレッチェ広島では,被爆地で活動するクラブチームとして,8月6日前後のホームゲームをピースマッチと位置づけ,サッカーを通じて核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けた発信を行っていくこととしています。

 

【日時】

2021年8月14日(土)19時キックオフ

 

 

サンフレッチェ広島

https://www.sanfrecce.co.jp/

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