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国際平和拠点ひろしま

若者たちのピースキャラバン 対話イベント・交流会(イギリス・ロンドン)

 11月1日(水)、オックスフォードハウスにて現地の学生との対話イベントを実施しました。参加者は地球規模課題の解決のために普段取り組んでいること等について発表し合い、発表後には質疑応答や意見交換が行われました。

イベントの視聴はこちらをクリック!!

神里 晏朱

発表概要

○世界では、食料生産量のうちの1/3が廃棄されており、エネルギーの無駄遣いや温室効果ガスの排出をもたらしている。

○日本やG7参加国でたくさんの食料廃棄が行われている。

○政府がどれだけ対策を講じても消費者の行動が変わらなければ持続可能な社会は訪れない。

ヴィクトリア・ヌーマー

発表概要

○ 学生生活の終了と共に、いらなくなった生活必需品が多くの学生に捨てられている。

○ 問題解決のためにCOCONというというアプリを開発した。

○COCONは学生同士が、オンラインで使われなくなった生活必需品を売ったり貸したりすることのできるもので、自然保護や循環型社会の形成に役立つ。

越智 歩

発表概要

○農業体験を通じて、若者の感情に訴え環境問題について考えるきっかけを与えている。

○ユネスコによると世界中の多くの若者が環境問題について無関心であることがわかっている。

○原因の一つとして世界的に環境問題についての教材や教育の質が低いことがあげられており、今後それらを充実させていくことが必要。

ステファニー・ダノ

発表概要

○ 現在気候変動や温室効果ガスの排出が世界規模の問題になっている。

○問題解決のためイギリスは、温室効果ガスなどを排出しない新しいエネルギーの開発に取り組んでいる。

○今後イギリスは、太陽光発電や地の利を活かし風力発電を進めていく。

黒瀬 陽音

発表概要

○ 近年性別など様々な分野で人権が保障されてきているが、依然として解決されていないこともある。

○ かつて私は様々なことに劣等感を感じていたが、学生同士で人権等について議論する場を積極的に設ける活動を通じて、自尊心を持つことが、他者の人権を尊重することにつながると気づいた。

○ 一人の高校生にできることは限られているが、一人一人のちからを合わせることで大きな成果を望むことができる。

ベアトリス・カンテリ

発表概要

○ イギリスは多様性の国であり、多くの人々がその多様性に惹かれ移住している。

○ 物価の上昇や競争市場の縮小はイギリスへの移住者を減少させている。

○ 移住が一つの国に及ぼす利益は大きいといわれているが、移動してきた人への支援は現時点ではまだ不十分。

○ 今後、国と国の間の移住についての研究者の育成や知識の習得を進め、支援を充実させる必要がある。

庭田 杏珠

発表概要

○ 被爆者の高齢化や減少が進む中、被爆者から直接お話を聞くことのできる最後の世代としてどのように戦争経験を未来に受け継いでいくか。

○ 対策の一つとして戦争前の白黒写真をAI技術や被爆者との対話を通じ、カラー化する取組を始めた。

○ 被爆者の思いを受け継ぐため一人一人がその声を聞き、自分なりの方法でそれを発信することが重要。

トマス・ノブ・ダリー

発表概要

○ 憲法が平和の構築のためどのように役に立っているかを、日本の憲法第9条をはじめ英国や母国カナダの法律を基に考察。

○ 日本の憲法9条など、様々な国の憲法や法律について若いうちから学ぶ機会を設けるとよい。

中本 結子

発表概要

○ 芸術や文化は贅沢で必要ないと言う人々がいるが、それらは言葉の力を凌駕し、多様性の容認や平和構築において大きな役割を果たす。

○ソフトパワーは他国の文化や価値の理解を促進し、長期的な国際関係の構築を可能にする。

※「ソフト・パワーとは」
「ソフト・パワー」という概念は、ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授によって最初に定義づけられました。ナイ教授は、軍事力や経済力によって他国をその意に反して動かす力が「ハード・パワー」であるのに対し、その国が持つ価値観や文化の魅力で相手を魅了することによって自分の望む方向に動かす力が「ソフト・パワー」であると説明しています。(外務省HPより抜粋)

アリス・ジュリー・ プリンガルト

発表概要

○国際化の進む世の中で、性差や人種、宗教の違いを超えて、地球という社会の一員(グローバル・シチズン・オブ・ザ・ワールド)として生きていく必要がある 。

○そのためには、道徳教育などの教育が重要な役割を果たす。

○学生生活など様々な機会を通じてコミュニケーションの構築をするべき。

 発表後の質疑応答では、「それぞれの問題や取組に関心を持ってもらうために各参加者がどのような活動をしているか」などの質問が挙がり、積極的にそれぞれの問題に触れる機会を提供することや、各分野の課題にかかる教育の質の向上が必要といった回答があるなど、参加者同士で日頃の研究や取組を背景に、活発な意見交換を行いました。

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