高齢者が地元で暮らせる生きがいを! “福祉xwithコロナ”での介護のあり方とは••• |
呉市のデイサービス、ショートステイ介護施設、めぐみ園 広。感染予防だけでなく施設内での新しい取り組み、変わらない想いに迫る!!
高齢者を守った“習慣”の大切さ
学生:介護施設はコロナ禍において大きな影響を受ける中、どのような対応をされましたか。
釜屋:利用者さんは当初、新型コロナのことを「虫?」と言うほど理解が及んでない方もおり、職員だけがピリピリしていました。そんな状況と新型コロナの情報が少ない中、対策をしていかなければならないのがとても大変でした。新型コロナの前後で、変わらず利用者さんに快適に過ごしてもらえるよう、まずは飛沫防止ボードの作成、独自の感染予防リストである「COVID-19」の作成、換気と消毒、利用者さんに感染防止のため声掛けを徹底しました。日々の積み重ねで、認知症の方も“30秒手洗い”ができるようになったことには、私たちも驚きでした。
介護業務にも新しい“風”を
学生:コロナ禍において、働く面で変化させたことはありますか。
釜屋:はい。我々も新しいことにチャレンジする必要があると感じました。例えば、体操や脳トレ、指トレを皆さんにも自宅などでしてもらえるよう、動画共有サイトで配信を行いました。施設内で動画を流すと利用者さんには好評で、業務の簡素化にもつながりました。また、地元企業を応援しようと、地元ホテルのお弁当やお菓子屋さんから商品を購入しました。介護業務には新しい技術を導入し、リモート会議の開催、非接触検温器、自動施錠システム、利用者情報のタブレット管理など、新型コロナ対策をしながら効率化もできました。新しい技術を活用し、介護の魅力を若い世代にも伝えていきたいです。
楽しみを覚える施設を目指して•••
学生:どのような想いで利用者さんと向き合っていらっしゃいますか。
釜屋:「ここに来てよかった」と思ってもらえることを一番に考えています。我々としては、地域の高齢者に生きがいをもって生活してもらい、毎日元気に過ごそう!と、その人らしく長生きをしてほしいのです。病院などでリハビリを経てご自宅へ戻られた高齢者に対しても、「めぐみ園で楽しもう!健康でいよう!」と日々の楽しみとしていただける、そんな生きがいになるような場所づくりを目指しています。
株式会社西日本電工 デイサービスセンターステイめぐみ園 広
呉市広大新開一丁目3番地24号
0823-36-7652
今回お話しを伺った方
施設長 釜屋 真二さん
私たちが取材しました!
宮田菜穂(安田女子大学):福祉の重要性を再認識しました!
前久保可南子(広島女学院大学):最先端を取り入れる介護施設!
石津小雪(安田女子大学):アットホームを感じる施設でした!
編集者からのコメント
感染予防リスト、飛沫防止パネルを独自で作成することは、利用者や職員、すべての人が健康に過ごすことにつながっていました。介護予防を今まで以上に積極的に取り組まれていることは、質の高い福祉が実現されてSDGsの目標3に貢献できていると感じました。また、高齢者が地元で末永く暮らすため、利用者の個性を尊重するめぐみ園のような施設の存在は、安心をもたらし、住み続けられるまちづくりにつながるのではないでしょうか。