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教育にかかわるすべての方に、ワクワクする学びの1ページをお届けします |
中国の学校で勤務される山﨑先生により運営され、異なるバックグラウンドを持つ仲間と、多角的に教育について議論し合う学びの場です。学校教育の可能性を広げる、その想いとは?
点と点がつながり、学びが広がる
学生:問い立てラボを始めたきっかけを教えてください。
山﨑:私は、学校の教師をしていてコンプレックスがあります。それは「教師という仕事しか知らない」ことです。「あ~、こんなことも知らずに教師をしてたのかぁ」と思うことが、毎年多々あります。今は親にもなり、教員経験も増えてはきたけど、それでも高校生の親ではないし、教員という仕事しかしらないコンプレックスは消えません。一方で、世の中のすべての職業を経験できるわけではないのはわかっています。そんな中、多様なメンバーと「教育」について学び、つながり、広がる場が必要だと思いました。学校や先生が社会とつながる場でもあります。
オンライン授業から広がる対面授業の未来
学生:問い立てラボにも新型コロナの影響が大きかったのではないでしょうか。
山﨑:イベント参加者の皆さんと、直接、白熱した議論をしたかった気持ちもありましたが、オンラインを活用することで世界中の人とつながることが可能になりました。また、広島市内の人は直接集い、その他の地域の人はオンラインでする併用型のイベントも実施したことで、新たな学びの形を模索することができました。また、この対面とオンラインの併用型は、学校の教育現場でも十分活かせると確信しました。
創ることを通して学校での学びをデザインする
学生:山﨑先生がこれから取り組みたいことはありますか。
山﨑:ここ数年、共感しているのが、経済産業省の「未来の教室」が唱えている、“創る、知るの学び”です。何かを創ろう(Creative)とすると、そのための知識が必要となり、自然と学ぶことができます。問い立てラボでは、「短歌を詠もう」や「作曲をしよう」というオンライン授業を行いました。「短歌」を国語、理科、数学の教科から学び、短歌をつくり、「作曲」では、数学と音楽の教科から曲をつくりました。つくる過程で様々な教科を横断し、楽しみながら学ぶことが実際にできました。問い立てラボを通して、このような学びができることを広めていきたいです。また、新たな授業の実践に向けて先生が挑戦する場でありたいです。
問い立てラボ
mail: toitatelabo@gmail.com
今回お話しを伺った方
代表 山﨑 友亮さん
私たちが取材しました!
永田みのり(安田女子大学):教育と未来への情熱に感動!
中川理香(安田女子大学):教育に少し興味がでました!
吉實沙希(安田女子大学):参加者の年齢の幅に驚きました
編集者からのコメント
とても明るく情熱的な山﨑先生。私たちも、話に引き込まれていくように聞かせていただきました。問い立てラボでは、参加者や主催者側に回っている学生たちが皆、主体的に学んでいる姿を拝見し、参加者が「好き」を基に楽しく取り組んでいることが感じ取れました。教育現場も大きく変革していく中で、問い立てラボのように、先生から生徒、そして親までが一つの場で学び合うことの有用性を実感しました。