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技術をもって社会に貢献する
株式会社IHI(以下「IHI」という。)は、総合重工業グループとして、資源・エネルギー、社会インフラ、産業機械、航空・宇宙の4つの事業分野を中心に新たな価値を提供している会社です。「技術をもって社会の発展に貢献する」という経営理念のごとく、様々な取り組みを行っています。例えば、パーム油搾取後の空果房の有効活用によるバイオマス燃料を生産・販売する事業は、廃棄物の再利用だけでなく、環境負荷低減にも貢献しています。また、海流発電や、微細藻類からバイオ燃料を製造する技術開発も行っており、温室効果ガスの削減に尽力しています。IHIの技術だからこそ、地球と人類が調和する社会に貢献できるのだと感じました。
「はたらく」を通して“幸せ”と“きっかけ”を与える
IHI中国支社では、事業を通じた社会貢献だけでなく、支社独自のSDGsの取り組みも行っています。それは、働き方改革や地域活動を通じて社会に貢献する活動です。例えば、献血を行ったり平和について考えるために平和記念資料館を訪問したそうです。また、SDGsの勉強会を行い、社員のQOL向上のために積極的な有休を進めたり性別に関係なく平等な会社を作ったり、業務の平準化を行ったりしていました。支社長の小林さんは「自分が幸せでなくては、他人を幸せにすることは難しい」とおっしゃっており、社員のQOL向上を大切にしていました。また、担当者の佐伯さんは「IHIで働くことによって社会に貢献できるきっかけをつかむことができた」とおっしゃっており、素敵な環境だと感じました。
一人一人ができることを
IHIの取材を通じて、私が最も驚いたことは、社員の方一人一人が自分にできることを主体的に取り組んでいたことです。例えば、マイバッグ・マイボトルを常に持ち歩く等、些細なことかもしれませんが、支社独自の取り組みや勉強会を始めてから、少しずつ社内の雰囲気や生活におけるSDGsへの意識が変わっていったそうです。「人材こそ最大かつ唯一の財産である」という理念のごとく、社員の方一人一人がイキイキと働いており、そして、働くことで「人のためになっている」「社会に貢献している」「自分の幸せにつながっている」と少しでも実感できるIHI中国支社の働く環境は、まさにどの企業にもあてはまるロールモデルだと思いました。
取材者
松本安代 (安田女子大学4年)
株式会社IHI 中国支社
広島市中区大手町2丁目7-10
082-246-2280