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SDGs推進課が挑むSDGsの加速
株式会社イズミでは、これまでも店舗で使われる電力を補う屋上での太陽光発電や、プラスチック容器の回収を行うなど、環境に配慮した取組を行ってきました。レジ袋削減のためのお買い物袋持参の呼びかけは1997年から行っており、今や持参率は80%を超えています。そして、今年4月にはSDGs推進課が発足し、企業として新たなスタートを切りました。家庭で余った食品を持ち寄り、それを必要とする団体に寄付する「フードドライブ活動」や、賞味期限・消費期限が迫った商品から買うことを促進する「もぐにぃ」シールを貼る「もぐもぐチャレンジ」を行っています。お客様に分かりやすく、取り組みやすい活動を目指し、社内外へもSDGsを浸透させたいとのことです。
ひとりひとりの想いの仲立ちを
「フードドライブ活動」は店舗に食品を持ちより、専用の箱に入れるだけの、大変取り組みやすい活動で、8月下旬時点で約7000個の食品が集まりました。寄付を受け取った団体からいただく受領書は、社員が活動を行う上でのモチベーションにつながります。また、店舗近くの団体へ寄付することにより、より地域に貢献している実感が生まれます。この活動に直接関わらない社員も、発注システムの効率化、値引きのタイミングの工夫、売切り平台などを通した食品ロスの削減など、毎日の仕事の中で、自然とSDGsに携わっています。
そして何よりも、お客様や地域の方からの感謝のお言葉が、社員の後押しとなっています。
「想い循環型社会」がもたらす最高の成果
SDGs活動は、直接利益を生みません。企業として経済面とはどう両立させるのでしょうか。私は、株式会社イズミの取り組みは、「想い循環型社会」だと考えます。株式会社イズミが行っているSDGs活動をお客様に知ってもらうことで、企業価値が向上し、お客様も増える。そうすることで、新たなサービスや地域貢献が可能となる。市民との距離が近く、大好きなゆめタウンの活動は、私たちにも大きな影響を及ぼし、この想いは循環していくのだと思います。目先の利益のためではなく、未来へ向けた地域と一体となって行う活動は、きっと多くの人の心に届き、ひとりひとりの意識を変えてくれるのだと感じました。
取材者
真壁幸優姫(広島大学・1年)
株式会社イズミ
広島市東区二葉の里三丁目3番1号
082―264―3211