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国際平和都市広島に存在するクラブだからこそできることがある
株式会社広島ドラゴンフライズは、国内プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」のB1西地区に所属する広島のプロバスケットボールクラブです。国際平和都市に存在する広島ドラゴンフライズは「平和があるからこそのスポーツ」「スポーツがあるからこその平和」を追求し、広島らしさを大事にSDGsに取り組んでいます。例えば、ホームゲームでは両クラブ代表による「おりづる交換」が行われ、試合前に選手たちは平和への思いをはせます。またセレモニーや試合後に、その試合で最もフェアで誠実なプレーをした選手を表彰する「おりづる賞」を創設。互いに敬意を払わなければ成立しないバスケットボールを通じ「相互に敬意を払うことが平和への第一歩」というメッセージを発信しています。
コロナ禍でもスポーツの力でつながる!
第1回全国高校生SDGs選手権大会で優勝した武田高校と連携し「スポーツ×平和の実現」をテーマにSDGsへの取り組みを行いました。
全国高校生SDGs選手権に広島県の武田高校が参加していたことは広島を拠点に活動するクラブとしての平和に対する想いと共通する部分があり、平和を発信したいという想いがあったため一緒に活動を行うことになりました。
クラブ初の取り組みとして、武田高校から提案のあった「#おりづるリレー」を実施。Bリーグと連携し、各クラブの選手や関係者が平和の想いを込めて折った折り鶴とともに平和への想いを動画にし、SNS上にてリレー形式で平和への願いを繋げました。コロナ禍で試合会場に足を運べなくても動画から平和について考えることができるこれらの活動を通して、クラブスローガンである「広島に、バスケでつながる風景を。」をこれからも実現していけるよう活動を続けています。
スポーツと平和を世界規模に広げていく
スポーツと平和は直接的には結びつかないように思えますが、「この広島ドラゴンフライズだから、出来ることがある」ということを実感しました。
それは、スポーツを通して情報発信することで多様な人に届けられる点。年齢や国籍、性別にかかわらず他のスポーツクラブやスポンサーの方、ファンの皆さん、地域の方を巻き込む力がスポーツにはあるのではないかと思います。
取り組みを行う中でSDGsの活動を一緒に行いたいという企業や、団体も増えています。
30代や40代のファンの人が多いため、若い世代の人たちを取り込み、世代を越えて長く愛されるバスケットボールクラブにもしていきたいという思いから、2018-19シーズンより広島市内の小中高生に「ドリームカード」を配布しており、小中高生の試合会場への無料招待を行っています。このようにバスケットボール観戦経験を通して,若い世代の人たちが広島の街に住み続けることを目指している姿が印象的でした。
これから広島ドラゴンフライズは、強みのSNSを利用し、発信力の高い人たちと組んで大きな取り組みにつなげていき、世界に向け、広島にしかできない活動を拡大していくようです。
取材者
近藤令奈(広島工業大学・4年)
田丸千夏子(安田女子大学・3年)
仰木希海(安田女子大学・1年)
株式会社広島ドラゴンフライズ
広島市西区草津新町2-15-17
082-270-3007
https://hiroshimadragonflies.com/
https://hiroshimadragonflies.com/sdgs-project/