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国際平和拠点ひろしま

世界へ羽ばたけ、平和への想い!(株式会社文華堂)

    

 

はじまりは、広島と長崎の「ご縁」

株式会社文華堂は、印刷やデザインなど幅広い事業を行っています。平成23年7月に開始した「おりづる再生プロジェクト」では、平和記念公園に寄贈された千羽鶴を再生紙にし、名刺やハガキなどに姿を変え、商品として人々にお届けしています。おりづる再生名刺1枚につき1円の売上を広島市原爆ドーム保存事業基金へ寄付し、原爆ドーム保存に大きく貢献しています。また、折り鶴の選別作業を授産施設で行うことで、障害者の雇用につなげています。
このような活動をするきっかけは、ご縁にありました。文華堂は1868年熊本で創業。1897年に長崎に移り、戦後広島に事業の地を移しました。被爆地である長崎と広島にご縁を感じ、平和の想いを乗せて世界中から届いた折り鶴で何かできないか、という想いでこの活動を始めました。

再生紙になる前の選別した折り鶴

おりづる再生紙はただエコなだけではない。

平和記念公園に寄贈された折り鶴と牛乳パックから再生したミルクパルプを混ぜ、再生紙100%のおりづる再生紙としてリサイクルすることで環境負荷の削減に貢献しています。

文華堂の荒川さんは「8月6日に広島の原爆を思い出す人は多い。でも、それ以外に思い出せる機会をおりづる再生紙を通してつくりたい」と言います。

折り鶴は資源のひとつであると同時に、人々の平和への想い、追悼の意そのものです。おりづる再生紙でできた商品は、折り鶴に込められた目には見えない想いも一緒に人々に届けてくれます。

 

おりづる再生紙でできたハガキやしおり

世界へ羽ばたけ、平和への想い!

広島と長崎のご縁で始めたおりづる再生紙は、人と人をつなげます。例えば、おりづる再生名刺を渡すと、話のきっかけになり、受け取った人は「この名刺だと捨てることはできない」と言うそうです。

原爆から76年がたち、次第と風化していく戦争の歴史。おりづる再生紙は私たちに、平和について考えさせてくれます。

千羽鶴から姿を変え、平和への思いを乗せたおりづる再生紙が、今後は世界中の人々に届いていき、人や自然に優しい世界になってほしいと願っています。

 

取材の様子:社長の伊東さん(左下)、荒川さん(右上)

取材者

松本安代(安田女子大学・4年)

株式会社文華堂

広島市中区国泰寺町2-5-3

082-241-2415

https://www.bunka-do.com/

 

 

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