|
環境問題と間近で向き合い続けて生まれたカタチ
なぜ、株式会社オガワエコノスはSDGs活動に取り組むようになったのでしょうか。答えは彼らの事業にあります。彼らは事業として、浄化槽などの水環境の維持管理やごみ処理などを行っています。これらの事業は、すべての人間にとって不可欠で、「誰一人取り残さない」SDGsの理念に調和しています。ごみ処理工場では、約90%のごみがリサイクルされますが、そのために手作業で異物を取り除きます。不法投棄ごみの回収では、大型のごみを引き上げるのに危険が伴います。彼らはそんな苦労の中、日常的に環境問題と向き合います。SDGs自体を意識するというより、普段感じることをカタチにしたのが、彼らの取り組みです。SDGsが誕生する約40年前から、ごみ問題、水問題、環境問題を解決に導く次世代の教育を目的とした活動を進めてきました。
自然にやさしい、人にやさしい、Think Globally, Act Locally
環境整備を業務としてきた会社だからこそ、見える実態があります。「コロナ渦でも、ごみ収集ありがとうございます。「頑張ってください。」といった地域の方々からのあたたかいお言葉が、地域や仕事への想いを強めます。不法投棄ごみの処理や、社員による地域清掃活動、子供たちへの環境学習の提供。活動にはどれも、地域のために、人のために、環境のためにという想いが溢れています。そんな彼らには、展望があります。そのうちの一つは、芦田川水系のBOD(河川の有機汚濁を測る指標)を2030年には1.3mg/Lから1.0mg/Lにして、鮎が生息できる川にすることです。豊かな水環境は、人間を含む生物に住みやすさをもたらします。彼らの環境への想いは、これからも地域や人との輪を広げ続けます。
環境教育で導く、SDGsとその先へ
未来に残り続ける想いを作るのが、ECONOS SEEDプロジェクト。「見る・する・考える」の環境学習に参加して、今後の環境目標を設定した個人・団体を「エコノスSEEDマイスター」として認定する制度です。地元中学生の出前授業では、クイズを交えながらの工場見学とSDGsに関する授業を行いました。まさに、子供たちの心に種を蒔く活動です。遠く未来の世代までここで生きていけるように、自分たちで考え、行動する力が求められます。変化の激しい社会の中で、どのように生きていくのか。それは、未来を生きる子供たちに託される喫緊の課題です。受け取った種は、子供たちの手によってきっと美しく強い花になります。次世代の学びに対する支援には、SDGsとその先の未来を見据えた株式会社オガワエコノスの慧眼と希望がありました。
取材者
吉川愛唯 (安田女子大学3年)
岩見咲良 (安田女子大学4年)
真壁幸優姫 (広島大学1年)
株式会社オガワエコノス
府中市高木町502-10
0120-452-998