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リサイクルで目指すSDGs達成
SDGsの中には資源や廃棄物、リサイクルといったキーワードに関係する項目があります。今回は、安佐南区で廃棄物収集・リサイクルを行っている株式会社コーヨーを取材しました。
ごみ問題といえば、海洋流出や埋立地問題で注目されている環境問題の一つで、原因は私達の消費生活です。消費者の私達に出来る事は「分別の徹底」や「無駄なごみを出さない」などがあります。こういった小さな努力は持続可能な社会の実現のためには必要不可欠であり、リサイクルセンターの方々の負担を減らすことにも繋がります。日頃のゴミ分別・処理において、自身の行動が社会や環境へどのような影響を及ぼしているのかを知り、意識することが重要です。
「当たり前の日常」を支えるごみ収集
もし、ごみ収集に従事する皆さんの働きが無くなれば、私たちの日常のあらゆる場面でごみが溢れ、現在維持されている綺麗な街はなくなります。今の綺麗な生活を支えているのは、誰のものかわからないごみを猛暑の中、風雨の中、毎日収集する皆さんが強い使命感のもと働いてくださっているおかげです。
コーヨーでは今年10月より新事業「おもいやり大盛隊」が始まりました。依頼者がどのようなごみの悩みを抱えているのか1年程かけて調査し、出し方のわからないごみなどの相談窓口となる専門部隊を発足。ごみ処理から生活周りの困り事の相談相手になることで〈11:住み続けられるまちづくりを〉に貢献しています。
地球に優しい選択のために正しい行動を
本来であれば行政から委託・登録された業者が責任を持って行っているごみ収集ですが、その傍らゴミを不法で収集している人たちがいることをご存知ですか?
行政に未登録で、登録業者より安価でごみを収集し、登録業者の方々を困らせています。こういった業者に依頼した場合、きちんとした処理・リサイクルが行われず、不法投棄やごみの海洋流出等の環境問題の悪化に繋がりSDGs達成が実現できません。正しい知識を身につけて、業者さんにも地球にも正しい選択ができる人が増えればより良い社会になるのではないかと思いました。
SDGsの取り組みは地域から国へ、世界へ、と繋がり、今やあらゆる分野を巻き込んで広がっています。その一つ一つは消費者の小さな行動の積み重ねですが、近い未来に大きな変化をもたらすと信じています。
取材者
仰木希海(安田女子大学・1年)
株式会社コーヨー
広島市安佐南区大町西1-20-11
090-7133-2411